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人間とテクノロジーの融合は既に始まっている

2019.08.23  | 
WRITER:
haruka
 

人間をテクノロジーの力で進化させることを「トランスヒューマニズム」と言います。オカルトなネタとして取り上げられることもありますが、実際に人間とテクノロジーが融合することは可能です。

脳波で機械を動かす「BMI」

ブレイン・マシン・インターフェース(Brain Machine Interface )」という技術があります。

ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は脳波などの脳活動を利用して機械を操作したり、カメラ映像などを脳への直接刺激によって感覚器を介さずに入力することを可能にする。 信号源および操作対象である“脳“と“機械“を繋ぐ存在、脳波を読み取る脳波センサーや脳波を解析するプログラムなどを総称してBMIと呼ぶ。

(出典:Wikipedia

BMIには、脳に直接取り付ける「侵襲式」と、身体に機器を取り付ける「非侵襲式」があります。

 

人間は動こうとするとき、その意思が電気信号となり脳から神経を通じて筋肉へ伝わります。これを利用したのが「非侵襲式」で、電気信号を感知して機械を動かすという仕組みです。義手(筋電義手)や歩行を助けるロボットスーツなどがあり、人々を支援しています。

 

一方「侵襲式」のBMIは、電極を脳の表面に取り付ける、あるいは埋め込んで脳波を感知するものです。例えば「動け!」と考えることで機械を操作できるという仕組みです。疾患のある脳の特定の部位に取り付けることが可能で、聴覚障害やパーキンソン病の患者さんの治療などに取り入れられています。

医療分野を中心に研究・活用されているBMI。しかし、将来的には疾患のある人以外にも普及し、脳から直接情報をやりとりできる可能性があります!

ニューラリンク社のBMI

イーロン・マスク氏が設立したニューラリンク社は2019年7月、脳とコンピューターを繋げ操作する技術を開発したことを発表しました。この技術は、麻痺など脳に疾患を持つ人を支援することを目標としています。

 

(出典:「CNET」YouTube公式サイト

ものすごく小さいチップ「N1」と、髪の毛よりも細い糸状の電極「thread(スレッド)」を脳に埋め込む。そして、これらから脳の信号を受け取るインプラントを耳の後ろに取り付け、コンピューターやスマートフォンなどとやりとりできるという仕組みです。「侵襲式」のBMIですね。

 

この技術により、アルツハイマー病など脳の疾患や、ケガなどで身体を動かせなくなってしまった人も、思った通りにデバイスを動かせる可能性があります。

(出典:「CNET Japan」

埋め込む際に頭蓋骨に開ける穴は8ミリ程度で、脳への負担も少ないんだとか。この手術を人間が行うのは難しいため、専用のロボットも開発しています。すでにサルで実験を行っており、サルはコンピューターを動かせると述べています。2020年には人間での臨床実験を始めるようです。

 

ただ、この技術は医療分野での活用にとどまらないようで・・・

AIと人間を融合させたい

イーロン・マスク氏は、「AIは人間にとって脅威になる」としています。

 

AIが進歩し、人間を超える日が来る―。いわゆる“シンギュラリティ“は2045年に起こると言われています。加速度的にAIが進歩していますから、もっと早くその日が来てもおかしくありません。

 

ニューラリンク社が発表した技術は、最終的には「AIと人間の融合」を目指しており、AIが人間を追い越すのではなく共生することを望んでいます。

 

その過程で「医療分野で活用する」という“最初の目標“があるということですね。

 

チップや電極を脳に埋め込むことでどのくらいの負担があるのか、安全性などに懸念はあります。とはいえ、BMIはこれまでも疾患を抱える患者さんの治療に使われていますし、かなり小型なBMIであるニューラリンク社の技術が実用化され、多くの人を助けてほしいなと思います。

 

また、BMIの進歩によって、人間が本来持っていない能力を備えることも可能になりそうです。AIのような能力が手に入れられるとしたら、なんだかワクワクしませんか?

 

AIは脅威になるのか、共生していくパートナーとなるのか。この問題は注目していく必要がありますね。

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