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めざすは世界大会! 「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2018和歌山大会」へ行ってきた!

2018.04.05  | 
WRITER:
工樂真澄
 

春らんまん、桜が満開の和歌山市で3月31日から二日間にわたって行われた「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2018和歌山大会」。全国23ブロックで行われた予選を勝ち抜いた199チームに、海外から9チームが加わり、総勢560人の「ロボカッパー」が集結しました。

 

「ロボカップジュニア・ジャパンオープン」は、1997年に始まった「ロボカップ」のジュニア部門の日本大会です。19歳以下なら誰でも参加することができ、「サッカー」「レスキュー」「オンステージ」という多彩な競技種目があることが特徴です。参加条件は、リモコンではなく「自律」的に動くロボットを、すべて選手自身が制作すること。今年6月にカナダで開催される「ロボカップジュニア世界大会」の出場めざして、熱い戦いが繰り広げられました。

ロボカップの花形競技! 「サッカーライトウェイト」

「サッカーリーグ」には、重量制限2400グラムの「オープン」と1100グラムの「ライトウェイト」の二つのサブリーグがあります。オープンリーグでは、昨年からボールの仕様が変更したこともあり、機体の調整に手間取るチームが多くみられました。一方、ライトウェイトリーグは完成度の高い機体が多く、たくさんの好ゲームで観客を魅了しました。並みいる強豪を制して優勝したのは、京滋奈ブロックから出場した「Ri-one Nano」。なんと、全試合を通して無失点、決勝トーナメントでは全試合コールド勝ちという圧倒的な強さでした。この勢いで、必ずや世界の頂点に立ってくれることでしょう!

可愛さを支える確かな技術力! チーム「Try! angle」

「オンステージリーグ」は、ダンスや演技をするロボットのパフォーマンスを競う種目です。ロボットの数やサイズに制限がなく、人も共演できるなど自由度が高いことから、最も創造力が必要となる競技です。ご紹介するのは北海道ブロックから出場したチーム「Try! angle」です。

このパフォーマンスのテーマは「音楽療法」です。認知症の改善などに効果が期待される音楽療法ですが、専門家の不足など、様々な問題を抱えています。これを解消する目的で作成されたロボットが、こちらの「Pirica」。可愛い外観はなんと百円均一で揃えた部品で作られているのだとか。もともと、お兄さんとともにロボットを作っていたメンバーの一人に誘われてチームを結成。まずは機体のデザインから始め、電子工作やプログラミングの技術は必要に応じて習得していったのだとか。今ではRaspberry Piを自在に操る女子高生3人組は、素晴らしいパフォーマンスで見事優勝して、世界大会への切符を手にしました!

子どもたちの独創性に脱帽! 個性が光った「NIPPONリーグ」

ジャパンオープンでは世界大会進出をかけて戦うワールドリーグに加えて、「NIPPONリーグ」が同時に開催されます。ワールドリーグ参加者に比べて年齢層が低く、ロボットを始めたばかりのお子さんでも参戦しやすい競技種目が用意されています。そうは言っても、し烈な地区予選を勝ち上がってきただけにレベルは高く、どの競技も大盛り上がりを見せていました。こちらは北海道ブロックから「サッカービギナーズ」に出場した、チーム「三郎」のロボットです。

 

フライドチキンの容器を機体に使うなんて、大人にはない発想に脱帽です。

そしてこちらは東海ブロックから出場したチーム「迅速果敢」。

全32チームの中から見事決勝まで勝ち残り、最後まで一進一退の攻防を繰り広げましたが、惜しくも準優勝でした。NIPPONリーグでは、日本大会に出場できるのは1回までという規定があるため、次回はワールドリーグでその雄姿を見るのを楽しみにしています!

 

お次は、関西ブロックから「オンステージ」に出場した、チーム「でんでらりゅう」です。

小学生の2人は「大阪市日本橋少年少女発明クラブ」に参加していたのが縁でタッグを組み、今回の大会に臨んだそうです。題材選びから演技、ロボット制作、舞台装置まですべて二人で協力して作ったとのこと。観客を引き込むその可愛いパフォーマンスで、「ベストチームワーク賞」を獲得しました!

「ものづくりニッポン」の未来を担う子どもたちの成長の場として

ロボカップ設立当初の目的は、「2050年までに、人間のサッカーワールドカップチャンピオンに勝つようなヒューマノイドチームを作る」というものです。ロボット工学は著しい発展を遂げたものの、この大それた目標を達成するにはまだまだ課題が山積みです。しかし今回の大会で、目標が困難であればあるほど燃えあがるロボカッパーたちの闘志に触れ、未来は希望に満ちていると感じました。今回でロボカップジュニアを卒業するという皆さんは、ここで培われた精神と根性を胸に、きっとさまざまな分野で活躍されることでしょう。そして今回惜しくも優勝を逃した皆さんは、来年、またここ和歌山で素晴らしい戦いを見せてくれることを期待しています!

 

取材協力:ロボカップジュニア・ジャパンオープン2018和歌山大会

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