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ロボットに転び方を伝授

2016.07.15  | 
WRITER:
石井妙子
 

私たちは転ぶとき、ダメージが最小限になるように手をついたり受け身をとったりして体を守っています。これは教わって身につけたものではなく、反射的に行動している結果です。

では、ロボットはどうでしょう?

ここ数年、歩く、登る、物を運ぶと、急速にその進化をとげているヒト型ロボット。しかし、人間が持つ応用力や柔軟性、とっさの反射能力は、ロボット開発の目標の一つです。

ロボットに転び方を教える研究

ジョージア工科大学の開発チームが、ロボットに上手な転び方を教えるというユニークな試みを行いました。

見事な受け身!

 

転ぶとき、無意識のうちに頭など大事な部分をかばう動きをするのは人間だけではなく、動物はみな本能的にしているもの。たとえば猫なんてイメージしやすいですね。

このとっさの転び方を、ジョージア工科大学Karen Lio教授と、博士論文提出志願者のSehoon Haさんがロボットにとりいれようと研究しています。一体どうすれば、ロボットも上手に転ぶことができるのでしょう。

これはうまく転べないロボットの例

転ぶスピードを抑えるアルゴリズム

そして2人の研究は、先日行われた知能ロボットとシステムに関するIEEE国際会議で発表されました。

開発されたアルゴリズムは、ロボットが転倒する際、どのくらいのスピードでどの角度で倒れれば安全かを計算し、ロボット転倒の手助けをします。しかし研究途中で、アルゴリズムがいくら計算しても、それに瞬時に反応するハードがないことが問題に。

そこで、ハードに瞬発力を必要とするアルゴリズムではなく、転倒のスピードを抑える動きを勧める(あらかじめ用意する)アルゴリズムを開発。これにより、最悪レベルの転倒は避けられるだろうという計算です。

下の動画は、このアルゴリズムを搭載したロボットの転倒。確かに手が出ることで、頭を打つことは回避できています。

いかがでしたか?

人間が本来持っている反射能力を、ロボットにも持たせるための研究は、長い道のりになりそうです。人間にとっては失敗である転倒という動作ですら、ロボットにとっては莫大な研究を要する難しい動きなのですね。
ソース・画像:Georgia TechMotherboardギズモード・ジャパン

 

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