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不気味の谷は存在しない。瞬間移動を可能にするロボットが登場! DMM.make Open Challenge 2 後編

2017.09.28  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

2017年9月26日(火)に秋葉原で開催された「DMM.make AKIBA Open Challenge 2 Demo Day」。レポート後編では、瞬間移動を実現する究極のテレプレゼンス・ロボット、Teleporterについて詳しくレポートします。

 

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誰のためのテレプレゼンス?

まるでその場にいるかのように、離れた場所での会議などへの参加を可能にするテレプレゼンス。ロボットノートでも、病気などで長期欠席を余儀なくされる子供を学校とつなぐロボットや、遠隔地の医師が脳震盪を速やかに診断するシステムを紹介してきました。

こういったシステムは、「使用者が“その場にいるような”感覚を得る」ことに主眼が置かれています。学校や試合会場にいるのはディスプレイのついたスタンドだったりするわけですから、その場にいる人たちにとっては単なるビデオ通話ですよね。

ところがTeleporterは、ロボットを介して「使用者がそこに行ける」のはもちろん、「使用者に来てもらう」ことを可能にします。その秘密は、使用者とそっくりに作られた顔。
使用者の顔(頭部)を3Dスキャンして制作した使用者そっくりのヒューマノイドを現地に送りこむことで、受け入れ側も「人を相手にしている」ことが実感できるんですね。

不気味の谷は存在しない!


開発者であるマーズ電機CEO・石井孝佳さんは「不気味の谷は存在しない」と断言します。技術力と資金力があれば、違和感は簡単に克服できる、というのです。
そう言い切れるのは、石井さんがロボット技術者であると同時に、特殊メイクの専門家でもあるから。
下の画像はメイクを施す前のデモ機ですが……。

肌の色味を整え、眉やひげを一本ずつ植毛していくと、こんなにリアルに仕上がります。

もちろん、表情も再現可能。こちらのデモ機では、19の表情筋を動かすことができます。
では、微笑んでもらいましょう。

目が細められ、口角があがったのがわかりますか? 雰囲気も柔らかくなりました。使用者のリアルな表情が再現されたら、より自然なコミュニケーションが取れそうですね。

操作はHMD、PC、タブレットから

操作は、ヘッドマウントディスプレイやPC、タブレットでおこないます。HMDのジャイロセンサーとリンクして顔の向きを変えることで、ロボットに乗り移ったように会場を見まわすことができるんですね。また、PCのカメラで使用者の表情を捉え、再現するシステムも開発中だそうです。こういったロボットの操作、そして会話は、ほとんどタイムラグなし(0.5秒)でおこなえるとのこと。タイプした文章をしゃべらせることも可能です。

使ってみたら、思わぬ効果も

たとえそっくりでも、ロボットはロボット。スカイプで話すのと大差ないのでは? そんな疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。ですが、生身の人間に近い存在感を持つヒューマノイドは、受け入れ側の心理にも大きく影響するようです。実際の導入事例をご紹介しましょう。

購入者は、インドに支社を持つある会社の社長。毎月のようにインドに飛んでいた社長さん、ヒューマノイドを自分の「分身」としてインドに送りこむことにしたそうです。
すると、ご本人が出張したときほどの緊張感はないものの、スカイプ会議よりはるかに実感のこもったやりとりができたとのこと。

また、逆説的ですが、ロボットには相手の緊張をゆるめる効果もあったとのこと。人間相手にはいわないような本音をぽろりとこぼしたり、社長なのに同部門の上司にするように話をしたり。この気持ち、わかるような気がしますね。

「来てもらえる」テレプレゼンス

自分そっくりのロボットを現地に送りこんでおいて、そのロボットに乗り移って操作するのは、まさに瞬間移動するような感覚でしょう。
ですが、ほかのテレプレゼンス・ロボットと一線を画すのは、使用者が「来てくれる」という受け手側の感覚ではないでしょうか。Teleporterならば、従来のテレプレゼンス・ロボットよりはるかにリアルに、その人の存在を感じることができます。それを可能にするのは、人の顔を克明に再現し、「不気味の谷は存在しない」と言い切る技術力。生身に近いテレプレゼンスを実現してくれるTeleporterの今後に期待しましょう!

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