RN 008065

【インタビュー】人型も?! レスコンがつくるCOOLで優しいロボ社会・Part3

2017.09.07  | 
WRITER:
Guinean
 

レスキューロボットコンテスト(レスコン)の発案者である升谷先生と実行委員長である横小路先生へのインタビュー続編です。

Part3では、レスコン出場者のアイデアが実際に実用化された事例と、未来のロボット社会で活躍する救助ロボットについて伺いました。

レスコンロボットが実物大になって人を助けている!

ライター撮影(2017年レスコン消防ブース)

レスコン運営には特別共催として消防庁も名を連ねています。さらに東京消防庁にはレスコンに出場するロボットにとてもよく似た救助ロボットが配備されていますが、大会がロボット開発に関わったような例もあるのですか?

東京消防庁の救助ロボットはレスコンOBの研究者が影響を与えたものです。現在明石工業高等専門学校にいらっしゃる岩野優樹先生なんですが、レスコンでよく見るコンベア型担架システムを最初に考えた人で、消防庁のロボット開発に携わる研究室にも所属していました。

(横小路先生)

すごいですね。現在の参加チームのエンジニアはもちろんレスコンを見に来ている子供たちの中にも、いつか研究者や救助隊・ロボットの操作や開発ができるエンジニアが続々と生まれることが期待されます。

【ロボコンの多様化】やっぱり人型・二足歩行でもレスキューしたい!

自由工房HP|ヒト型レスコン過去参加ロボット

 

参加者のすそ野を広げるための取り組みとして一人でも参加できる人型(二足歩行)ロボのレスコンも運営しています。ダミアンは使わないものの木製の人形を救助するルールです。市販されている人型ロボットを改造してアマチュアのロボット愛好家が気軽に参加できる大会です。

(升谷先生)

 

大阪電気通信大学|2017ヒト型レスキューロボットコンテスト

2017年11月5日(日)12時~開催

会 場 :大阪電気通信大学・駅前キャンパス

応募締切:10月20日

ロボット参考:自由工房|ノウハウ集

参加しやすいレスコンが増えるのは、個人でロボットを作ってみようと思う人にとって励みになりますね。やはり救助ロボットも将来ヒト型に進化できるのでしょうか?

現状はまだまだ人体を扱うにも瓦礫の踏破性にも難があります。ただ参加者がロボットに施す救助のための改造や、普段荒っぽいバトル系のロボコンに出場しているものを使って丁寧に人体をを扱おうとする操作など面白いですよ。

(升谷先生)

 

バトル用のロボットが、人命救助をしている姿はなんだか優しい気持ちになりますね。

最近は普段は別の用途に使われているロボットを救助用に転用する研究が始まっています。災害時にはきちんとメンテナンスされた実動経験の豊富なロボットと、操作に慣れた人材が各地にいることが理想だからです。まずは建築・インフラ点検機器の転用が研究されていますが、注目を集めやすくユーザーが多い事は救助ロボットにとっても重要です。

(升谷先生)

日本経済新聞|建機ロボ災害時利用見込む

国際レスキューシステム研究機構|文科省大都市災害軽減化特別プロジェクト

身近なロボットが救助ロボットに転用できるようになれば災害の被害も減らせそうですし、未来の消防団はかっこいいものになりそうですね。

【インタビュー後記】ルンバとスマホで人命救助?!ロボット消防団の未来

イメージ:pixabay

レスコン実行委員会へのインタビューを終えて、普段別の仕事をしている地域の消防団員が日常仕事や趣味、家事などで使用するロボットを操作して瓦礫の中の被災者を見つけたり、傾いた家の倒壊を防いだりする妄想をしてしまいました。

95年の構想から現代まで一貫して行われてきた技術開発と人材育成・社会啓蒙の取り組みは、まだ途上とはいえ着実にCOOLで優しい未来を作りつつあるようです。

 

 

レスキューロボットコンテストの歴史と秘密 インタビューPart1

レスコンの未来と勝利の秘訣 インタビューPart2

 

 

【インタビュー協力】

横小路泰義 先生:遠隔操作・ロボットハンドとバーチャルリアリティの専門家。一般社団法人日本ロボット学会の理事等を歴任現在はフェロー

升谷保博 先生:機械工学と情報学の専門家であり、1997年日本ロボット学会の会誌編集委員だった当時レスキューロボットコンテストを思いついた、まさに大会の生みの親。

【画像引用】自由工房|人型レスコン

 

 

 

 

thank you

この記事に関連するタグ

広告主募集
Sabeevo
上に戻る