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ロシアでも実証実験中! 医師をサポートしてリハビリを行う外骨格「ExoAtlet」

2017.08.31  | 
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irbis
 

外骨格型(エクゾスケルトン)歩行補助ロボットは、以前ロボットノートでも取り上げられたように、歩行訓練に用いるとめざましい効果があるということで、注目を浴びています。

 

参考記事:

脳卒中になった人でもキビキビ歩けるようにする、新型の柔らかエクソスーツが登場

ブレイン-コンピュータ・インターフェイスが脊髄損傷のリハビリに効果を発揮

 

ロシアでも、昨年(2016年)に発売された外骨格型歩行支援ロボット「ExoAtlet」が、リハビリテーション用に調整されて、モスクワ州臨床科学研究所(MONIKI)で歩行訓練の実証実験を行っています。

「ExoAltel」(ExoAtlet社のサイトより)

元はレスキュー目的のパワードスーツ

エクゾスケルトン「ExoAtlet」のルーツは、2011年にロシア非常事態省のコンクールで勝利したレスキュー用エクゾスケルトンです。動力源を持たず、火に耐えて救助活動を行うことができ、初期型は100キログラム、改良型は200キログラムの物体を持ち上げられるといったものでした。
2013年、開発チームリーダーのエレーナ・ピーシメンナヤ氏の決定で医療用に目的を変更、ミハイル・クルンドィシェフ氏(現社長)らと「ExoAtlet」社を設立。歩行が困難な人が下半身に装着して歩くためのエクゾスケルトン「ExoAtlet」として開発を続けていました。

ExoAtlet

「ExoAtlet」(ExoAtlet社サイトより)

2016年9月から販売を開始。いくつかの病院で「ExoAtlet」を利用したリハビリテーションプログラムの実証実験が行われています。

歩くことによって脳梗塞後の機能回復を促す

モスクワ州臨床科学研究所MOINKI)で、「ExoAtlet」を使って歩行訓練をする実験はこれで2度目だそうです。今回は脳梗塞後「多発性硬化症」と診断された6名の患者に、リハビリ用に最適化された2機の「ExoAtlet」で10コースのトレーニングを行います。脳梗塞によってうまくいかなくなった大脳から脊髄への情報伝達を、「ExoAtlet」でのリハビリテーションによって回復させるのです。
また、「歩ける」という事実が、患者の精神面にも良い影響を与え、思考能力の訓練にもなるとのことです。

 

まだ予備調査段階なので、今回は比較的症状の軽い人が選ばれていますが、3つ課題をこなしたところで、全く器具なしで歩けるようになった人もいるそうです。
今後の研究や経験の蓄積で、「ExoAtlet」はもっと重度の障害の残る人へのリハビリテーションにも使えるようになるだろうと期待されています。

人手不足の解消にも?

脳梗塞後に社会復帰する人の割合は、ロシアでも年々増加し、2015年には60パーセントに上るということです。ちなみに、2015年ロシアでは、脳梗塞で入院した人は583,675人だったそうです。
退院後のケアも必要ですから、医療機関の支えの必要な人は、年々増えていくということになります。
しかも、ひとことで脳梗塞と言っても、その症状や後遺症は様々です。エクゾスケルトンでのトレーニングもリハビリテーションのひとつのステップに過ぎず、これだけで全てを解決できるわけではありません。

 

しかし、現在でもすでに殺人的に忙しい医師やリハビリテーション専門職の人たちは、このロボットがリハビリテーションを効率的に行う手助けをしてくれるだろう、そして、患者も医師も大いに助かるだろうと期待しているとのことです。

 

ソース:「リアノーボスチ」通信、ExoAtlet社、ロシア保健省

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