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信じて! 私はロボットではありません!

2017.08.17  | 
WRITER:
irbis
 

自分のウェブメールを見るとき、お買い物サイトにアクセスするときに、ID(または、メールアドレス)と暗証番号を求められます。
毎日アクセスしているところならまず間違いはないのですが、たまに訪問するサイトの暗証番号は忘れてしまいがちです。セキュリティ上、「同じ暗証番号を使い回すな」とか「暗証番号をメモるな」とか言われていますが、そんなにいくつもIDと暗証番号のペアを覚えていられません。

 

なんとか「これ……だったっけ?」と思う数字やアルファベットを記憶の隅からひねり出して打ち込むのですが、なかなか的中しなくて困ったという経験はありませんか?

CAPTCHAが読めない

サイトにもよりますが、何回か間違うと画像が出てきて、その絵に描かれている文字列を打ち込めと言われることがあります。
これはCAPTCHA(completely automated public Turing test to tell computers and humans apart、コンピュータと人間を区別するための完全自動公開チューリングテスト)といわれるもので、人間には読めるけれどロボットには読めないので、ロボットが自動的に適当な文字列を打ちこんでパスワードを探り、不正アクセスに悪用しようとしているのを見分けるための仕組みです。

 

このCAPTCHAはそのほか、ブログのコメントを書き込むときなどにも現れます。スパム業者のロボットが、怪しげなサイトへのリンクを含むコメントを無差別に大量に書き込もうとしても、ロボットには読めないので書き込めないというわけです。

中には、単刀直入に「あなたは人間ですか?」という質問とともに、CAPTCHAを読むよう指示してくるサイトもあります。

私は人間です!

そのCAPTCHAですが、ちょっと前までは少し波打ったりゆがんだりした活字の画像だったのに、最近のものは人間も読めないレベルになってきていると思いませんか?

CAPTCHA

以前は単に画像にした文字だったが……(イメージです)

 

CAPTCHA

よ、読めるかあ!(イメージです)

考えてみれば、ゆがみのないきれいな活字だと、市販のOCRソフトでも99パーセント以上読めるのですから、インターネット上で情報を収集するロボットにも読む能力があっても不思議ではありません。

 

不正にアクセスするため、あるいはスパムを送るために読もうと試みる側は、何しろお金のためですから、費用も労力も惜しみなくかけているのでしょう。そういう人たちの使うロボットはものすごい勢いで進化していて、既に人間以上の視覚的識別能力を持っているのかもしれません。

(以前紹介したロボット探偵も、画像を普通に読めるロボットでした。)

 

そのため、かえって人間にCAPTCHAが読めないというレベルになってきているのではないでしょうか。実際、CAPTCHAが解読できなくて、ロボット判定されてしまうこともしばしば……。こうなると、自分が人間だと証明する方法がなく、無慈悲にもそのサイトから閉め出されてしまい、反論の余地も与えてくれません。

 

今でさえこのありさまなのに、ロボットにAIが搭載されたら、人間より高い精度でこういう画像も読めるようになりそうで、少々不安になります。
CAPTCHAに代わる人間・ロボット識別法は、もうどこかで考えられているとは思いますが、CAPTCHAが数年でここまで複雑化したのを見ると、AIの発達や普及で、どんな工夫や仕組みもすぐに破られてしまいそうです。
相対して見てくれれば人間だとすぐわかるのに……と、画面の前で苛々することが今後も増えるのでしょうか。便利になったのか不便になったのか、よくわからないこともあるものです。

thank you

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