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「ロボカップ2017名古屋世界大会」に行ってきた! Part2 オンステージ編

2017.08.04  | 
WRITER:
工樂真澄
 

ロボカップでは成人によるメジャーリーグの他に、11歳以上19歳以下が参加できる「ジュニアリーグ」が設けられています。このリーグでは未来を担う青年たちの技術力の向上もさることながら、互いに助け合いながらチーム一丸となって作業することを学ぶ場を提供することを目的としています。

求められるのは芸術性! ジュニアリーグ「オンステージ」

競技色の濃い大人のカテゴリーではロボットにも統一性があり、それほど見た目に違いはありません。これに対してジュニアリーグに登場するロボットは、多種多様なのが魅力です。中でもユニークなのが「オンステージ」という競技に現れるロボットたちです。この競技では、子どもたちがアイデアと工夫を凝らして制作したロボットとともに、ステージ上でパフォーマンスを繰り広げます。オンステージ」競技に求められるのは「独創性」と「芸術性」。審査は各国のレフェリーによって行われ、パフォーマンスだけでなく、英語によるプレゼンテーションも審査の対象です。なにはともあれ見ていただきましょう。

こちらはイスラエルからやってきたチーム「Queen B」。どうですかこの一体感! ロボットビヨンセとの息もぴったりのダンスで、会場も大盛り上がりです。「たかがロボットと踊るだけじゃないか」、と侮ってはいけません。ジュニアリーグは、基本的にすべて子ども自身で企画立案から制作までを行うことが求められています。このビヨンセも37個のモーターを搭載し、オムニホイールで移動するヒューマノイド。その完成度に「最優秀舞台装置&プログミング賞」が与えられました。

まるで生きているかのように美しいクジャクロボットとダンス

 

「オンステージ」リーグの最大の魅力は、見ているこちらまでワクワクしてくるところ。各国の子どもたちのあっと驚くアイデアと、ステージで見せるイキイキとした表情に思わず見入ってしまいます。子どもたちの笑顔を見ていると、無表情なはずのロボットまで息を吹き込まれたかのように見えてくるから不思議。ロボットと人が見事に融合したパフォーマンスに脱帽です。

キュートな笑顔に会場もメロメロ!

もちろん日本チームも負けてはいません。「The Grateful Crane」は茨城県から参加した小学生ばかりのチーム。日本の昔話「つるの恩返し」を題材にして、7基のロボットとともにすばらしい舞台を作り上げました。

メンター(指導者)の永井美幸先生によれば、昨年の9月にチームを結成。11月の地方大会からあれよあれよと勝ち進み、世界大会へのキップを手に入れたそうです。その間にも少しずつ改良を重ねるとともに、英語の猛特訓をしたそうで、本番では堂々としたパフォーマンスに大きな拍手をあびていました。

 

次にご紹介するのはポルトガルからやってきた「Smart Robot」。まずはそのキュートなダンスをご覧ください。

海外から参戦するチームは移動もたいへんですが、何より気をつかうのがロボットの輸送です。この段ボールの宇宙船もポルトガルから運んだもの。そんな苦労を感じさせないかわいい笑顔とノリノリのダンスで、見事「オンステージ(プライマリー)」で優勝を果たしました!

 

本大会のジュニアリーグのサッカー競技では、年齢制限が撤廃されたこともあり、年齢の低い子どもにとっては狭き門になってしまいました。実際にジュニアのサッカー競技では、小学生くらいの子どもたちをほとんど見かけませんでした。今回20年ぶりに日本で世界大会が行われたということで、会場には多くのチビッ子たちが見にきていました。彼らにとっては、年の離れたメジャーの競技よりも、「オンステージ」で奮闘する小学生のほうが身近に感じられ、憧れを抱いたのではないでしょうか。

 

ロボカップの本来の目的からすれば、遠い未来のロボット従事者の育成よりも、直近の技術の向上や発展を優先するのは当然のことかもしれません。しかしそれ以上に、「自分もロボカップに出たい!」と小さなお子さんが憧れるような、誰にでも開かれた夢の舞台であってほしいと切に感じた大会でした。

次回はレスキュー競技についてお伝えします。

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