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「ロボカップ2017名古屋世界大会」に行ってきた! Part1 サッカー編

2017.08.02  | 
WRITER:
工樂真澄
 

1997年、第一回ロボカップ世界大会が行われたのも、ここ名古屋でした。当初からロボカップには、以下のような明確な目標が設定されています。

 

2050年までに、サッカー・ワールドカップチャンピオンに勝てるような、人型の完全自律型ロボットのチームを作る

 

この大胆ともいえる目的を果たすべく、回を重ねるごとに競技数、参加人数を増やしながらロボカップは発展してきました。そして今年、20年の時を経て「生誕の地」名古屋に、再びロボカップが帰ってきました。

ロボカップといえばサッカー

ロボカップといえばなんといってもサッカーでしょう。現在、メジャー(成人)のサッカーリーグは8つ。ソフトバンクの提供するヒューマノイド「NAO」が、フィールドに立ってプレーするのを見たことがある方もおられるでしょう。

最終的に人との対戦を目指すロボカップサッカーでは、二足歩行ロボットによるリーグが多く設けられています。年々目覚ましい技術進歩を遂げてはいるものの、ヒューマノイドリーグはスピード感では今一つ物足りない、というのが正直な感想です。

そこでお勧めしたいのが「中型リーグ」です。まずはこちらの動画から。

どうですか、この安定性。ロボットはすべて自律型で、自分自身が搭載するセンサーやカメラで敵や味方の位置を把握し、その情報をもとに自らのプレーを決定しているのだそうです。ボールは人間のサッカーでも使われる5号球。パス出しは電磁力を利用して力を加減することができ、スルーパスやセンタリングも可能。そのうちヘディングまでやってのけそうですが、カメラがてっぺんに付いているので、そのまま脳震盪をおこしかねません。

中型はその大きさやスピード、フィールドの広さから人との対戦に一番近いリーグで、今大会では実際にエキジビションとして、人との対戦も行われました。

やはり中国は強かった! サッカー大国ドイツも健闘!

「中型は安定しているけど見た目が地味」と感じた方に見ていただきたいのが、次にご紹介する「小型リーグ」です。まずは映像から。

どうですかこの統率力! 一目見るだけで誰もがとりこになる小型リーグは、フィールド上空に設置された4台のカメラが、全てのロボットとボールの位置をXY座標のデータとして読み込みます。その位置情報をもとに、AIを駆使したプログラムによってそれぞれのロボットは自律的に動きます。カワイイ見た目とは裏腹な複雑な制御もさることながら、目を見張るのはそのスピードです。下の画像は決勝戦、ドイツのER-Forceと中国のSRCとの試合で、本体が白いのがドイツチームです。

試合は前後半10分ずつで行われ、引き分けの場合は延長戦もあります。動画では見事なシュートを決めたドイツチームですが、残念ながら得点はこの1点だけで、初出場ながら見事な初優勝を飾ったのは中国のSRCでした! ちなみに3位も中国のZJUNlictということで、中国勢の強さを見せつけられた大会でした。

 

余談ですが、Jリーグでは元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキーが、ヴィッセル神戸で華々しいデビュー戦を飾ったことが話題ですね。ロボカップサッカー競技でもドイツ勢の奮闘が見られ、小型リーグでは2位と4位、また19歳以下で戦われるジュニアリーグのライト(セカンダリー)でもドイツチームが優勝を飾りました。これもお国柄ですね。

 

ちなみに日本勢はジュニアの健闘が光り、オープンリーグでチームINPUTが、ライト(プライマリー)ではチームTakahama Robotsが優勝しています。日本の未来は明るい!

ジュニアリーグ(オープン)で見事優勝した日本チーム「INPUT」

ロボカップ発足の当初の目標である2050年まで、あと30年。ロボカップが始まった20年前にはASIMOもWi-Fiも普及していなかったことを思えば、隔世の感があります。人と対等に戦うには、まだまだたくさんの課題をクリアする必要がありますが、「あながち夢ではないかも」と期待させてくれた大会でした。

次回はジュニアリーグをお伝えします。

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