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ツタのように伸びて要救助者を発見! スタンフォード大学のソフトロボットがすごい

2017.07.28  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

建物の倒壊現場で瓦礫を取り除き、生存者を捜索するのは大変な時間と労力を要する作業です。ですが、スタンフォード大学の研究チームが開発したツタのように伸びるソフトロボットがあれば、捜索に要する時間が劇的に短縮されるかもしれません。

ツタのように「成長」するロボット

このロボットは、ツタや菌類、神経細胞が成長する様子に着想を得て開発されました。チューブ状のボディに送りこまれた空気の圧力によって、ちょうど裏返しのソックスが表に返されていくように、内側に折りこまれた部分が外に伸びていきます。その様子を動画でご覧いただきましょう。

ツタというよりは、菌糸が伸びていく様を見ているようですね。狭い隙間を通り抜け、急角度も難なくクリアし、重さ100キロの木箱を持ちあげて進んでいきます。チューブの先端にカメラを取りつけることで、ほかの方法ではとても見ることができない瓦礫の下を探ることができるとのこと。さまざまな障害物を通り抜けるだけでなく、支えなしで自立(空中に伸びる)ことも可能です。

「動かない」ことが最大の利点

このロボットの強みは、成長することによって目的地に到達すること。ボディはどんどん伸びて長くなっていきますが、先端以外は動いていませんよね。この、「動かない」ことが、最大の利点になります。
ボディがどこかに引っかかったり挟まったりしても、ロボットの成長が疎外されることはありません。たとえハエ取り紙のようなものに捕らわれたとしても、先端から伸びて進みつづけることができる、というわけです。

 

災害救助や医療分野で活用を期待

このロボットは、人の呼気に含まれる二酸化炭素を検知するセンサーやカメラを取りつけることで、災害救助の現場での活用が見こまれています。柔らかい樹脂製のボディは人体を傷つける恐れが低いという点でも、捜索に適していますね。

 

動画で紹介されているもののほかに、研究チームでは直径1.8ミリのロボットも試作済みとのこと。こちらは、医療分野での使用が考えられているそうです。デリケートな組織の内部でずるずる動かず、先端が伸びるだけのチューブがあれば、患者の負担はずいぶん軽減されるでしょう。今後の展開に期待したいですね。

 

 

《画像ソース》
Stanford News
Robohub

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