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目を見て話せばわかりあえる! ロボットとの共存にむけて

2017.07.27  | 
WRITER:
工樂真澄
 

単純な動作を繰り返す「お掃除ロボット」から、高度なコミュニケーション能力を持つ「ペッパー」まで、私たちの生活の中に少しずつロボットが入り込みつつあります。おそらく数年のうちには、駅の道案内だけでなく、病院やホテルなどの受付、レストランのオーダーなどは、ロボットが請け負うようになるのではないでしょうか。

 

さらに多くのロボットと共存が見込まれる次世代において、人とロボットとのコミュニケーションは重要な課題です。子どもから高齢者まで、誰にでも受け入れられるインターフェースを備えたロボットが望まれることはもちろんですが、人がロボットを受け入れる気持ちを持っていなくては、そもそもコミュニケーションが成り立ちません。「そうは言ってもロボットはロボットだし、なかなか機械に慣れなくて」という方に、今回はロボットとのスムーズなコミュニケーションのヒントになりそうな研究をご紹介します。

ロボットに親近感を感じる?

人はどのようなシチュエーションでロボットに親近感を抱くのかを調べたのは、ドイツのシュライナー博士を中心としたグループです。その成果は、5月にサンディエゴで開かれた「第67回国際コミュニケーション学会年会」で発表されました。

 

博士らが研究に使ったロボットは、スイスで開発された「ロボイ」です。ロボイは人工知能搭載で、コミュニケーションが得意なヒューマノイド。実験では下の動画のように、1人の男性にロボイと会話をしてもらいました。会話はお母さんへの誕生日プレゼントの相談をして、ウェブで検索をしてもらう、といった内容をはじめ、様々なテーマを含みます。

 

 

被験者は3つのグループに分けられ、以下の3つの方法のうち、いずれかの方法でこの会話の様子を見てもらいました。ひとつ目のグループには、会話の様子を録画した映像を見てもらいました。ふたつ目のグループには、会話の様子を3Dのバーチャルリアリティーで映しだし、あたかも目の前で会話が繰り広げられているかのような体験をしてもらいました。そして最後のグループには、実際に目の前でロボイと会話しているところを見てもらったのです。

 

3つのグループのうち、ロボットに親近感がわいたと答えた人が最も多かったのは、人とロボットの会話を目の前で見ていたグループでした。反対に最も少なかったのは、会話の録画映像を見たグループでした。

 

この結果から、画面を通してよりも、ロボットと人がコミュニケーションする様子を間近で見るほうが、親近感がわくことが明らかになりました。人がロボットに慣れるためには、親しみやすい見た目や意志疎通がスムーズなことはもちろんですが、ロボットと直に触れあうことが一番の近道だというわけです。

 自分の目で見て、実際に触れてみよう!

今回はロボットの話題でしたが、ちょっと考えてみると、これは人と人とのコミュニケーションでも同じではないでしょうか。他人からのウワサで聞いていたのと違って、会って話してみたら気さくでいい人だった、ということはあるものです。ロボットと共存する時代は、必ずやってきます。食わず嫌いになる前に、まずはこの夏、科学館やイベント会場などのロボットたちに積極的に会いに行って、触れあってみませんか?

 

ソース・画像:Neuroscience

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