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タチコマよりロジコマ?! 戦場の小口配送には四足歩行ロボット!

2017.07.21  | 
WRITER:
irbis
 

起伏の激しい土地が戦場になるとき、散らばっている兵士たちに食料や武器弾薬を送り届けるのは、なかなか大変です。
イスラエル地上軍では、2000年から食料や弾薬の輸送にラマを使っており、2006年レバノン侵攻(第二次レバノン戦争)の対テロ作戦でも部分的に利用されていたそうです。

ラマ

ラマ(Luc Viatour / website www.lucnix.be)

21世紀の兵站を担うのはラクダ!

ラマは南米原産のラクダ科の動物です。
中東の気候にもすぐ慣れ、爆発音にも驚かない、耐久力のある優れた輸送手段だったといいます。
しかし生き物ですから、自動車のように不眠不休で移動し続けることはできません。ラマの長距離移動速度には限界があり、そのために作戦行動の速度が制限されてしまうのが欠点でした。2007年までに、ラマによる軍事物資輸送は行われなくなりました。

 

ラマの代わりに現代戦のサプライを担うことのなったのは、何とラバラクダ

 

イスラエル軍というと、実戦経験豊富で近代兵器も備えた超ハイテク軍団のように思っていたのですが、ラクダで補給をしているとは……。ちょっとびっくりしてしまうのですが、最先端技術が必ずしも実戦で有効とは限らないことを知り尽くした、イスラエル軍らしい実利主義ではあります。

輸送ロボットIRP

しかし、ラバやラクダでは、ラマの弱点をまったく克服できていません。そのため、歩兵に小口貨物を運ぶ無人輸送ロボットが開発されていました。

Vocativニュースより(音が出ます)

このロボットは、IRP(Infantry Robotic Porter)と名付けられています。時速10キロメートルで走り、最大500キログラムの物資を運ぶことができます。充電池で動き、フル充電で8時間の連続走行が可能。今年の9月に試験が始まり、結果がよければ実戦配備になるとのことです。
現状はリモコン操作で、歩兵の荷物を積んで部隊と一緒に移動するだけですが、将来的には自動運転で、食料や装備品の補給や怪我をした兵士の後送に使えるだろうということです。

ラマに取って代わるには多脚輸送ロボットでないとダメなのか

インタビューに答えた技術ユニット将校の言葉に、気になる点がありました。
「きつい坂を上るには兵士の助けが必要で、スタックしたら置いていかれる」
あれ? 最新鋭のロボットなのに、ラマやラクダの悪路走破能力に負けているではありませんか!
ラマに匹敵する悪路走破能力を持つ輸送ロボットにするには、ラマと同じように四足歩行にしなけらばならないのかもしれませんね。

 

そこで思い出すのが、ボストン・ダイナミクスの開発していた四本足で走るロボット、ビッグドッグです。

ビッグドッグ

ビッグドッグ(Wikipwdiaより)

ボストン・ダイナミクスは日本のソフトバンク・グループに買収されてしまったので、兵器を製造して輸出できるのかどうかわかりませんが、武器を搭載していない輸送ロボットなら問題はないのかもしれません。
ここは日本らしくアニメを現実にする方向で、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』に出てくるタチコマ……より正確には、続編『攻殻機動隊 ARISE』に出てくるロジコマのような輸送ロボットを作って欲しいです。ソフトバンクなら、ペッパー君で培った人とのコミュニケーション技術をビッグドッグに融合させて、ロジコマのようなロボットが作れそうではありませんか。
軍用以外にも、こういった輸送ロボットがあれば、道路が整備されていない場所に住む世界各国の人たちへの、多頻度小口配送に使えたりもするでしょうか。

 

もっとも、多脚輸送ロボットでなくては対応できない状況は、空輸のリスクが高すぎる紛争地域以外では起こりえないかもしれません。それでも、アニメに登場するロボットが活躍する場面を想像すると、なんだかわくわくしますね。

 

ソース:haaretz

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