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マリンバロボットの奏でるメロディに癒されてみては?

2017.07.10  | 
WRITER:
工樂真澄
 

忘れられないメロディ、だれにでもありますよね。子どもの頃にお母さんと一緒に口ずさんだ歌、思春期に夢中になった激しいビート、初恋の人と見た映画の主題歌など、その曲を聞くと当時の幸せな思い出や、切ない想いが蘇るから不思議です。ところで、音楽を楽しむのは人間だけに与えられた特権かと思ったら、最近はロボットもこの分野に進出しているようです。

マリンバの名手はAI作曲家

今回ご紹介するロボット「シモン」は見た目はマシンそのものですが、素晴らしいマリンバの名手。それもそのはず手が4本あるのです! これではいくらマリンバの達人でも、太刀打ちできそうにありません。開発者のワインバーグさんは他にも、3本の手を持つドラマーロボットなどを制作しており、人と一緒に「即興演奏」するロボットの開発を行っているそうです。まずはシモンの実力を見ていただきましょう。

いかがですか? 正直、涙が出るほど感動するというほどではないですが、演奏がうまいのは確かです。シモンは人工知能搭載で、ありとあらゆるジャンルの曲をインプットしており、それを元に即興演奏を行っています。読み込ませる曲はベートーベンから始まって、ビートルズはもちろん、レディ・ガガにいたるまで5000曲にも及びます。これらに加えて、さらに断片化した100万ほどのフレーズを一緒に学習させてあります。しかし、シモンは単に与えられたフレーズをランダムに組み合わせて、演奏しているわけではありません。曲全体の流れを汲み取りながら、ディープラーニングによってふさわしいフレーズを抽出して組み合わせ、瞬時にメロディーを生み出しているそうです。ためしにシモンに与える曲のセットを変えてみたのが次の動画です。演奏する曲の雰囲気が変わったことがお分かりになるでしょうか。

何回も聴き直さないとわかりにくいですが、そういわれれば確かに雰囲気が変わっているようです。このように、たとえばベートーベンの曲だけを聞かせれば、ベートーベンの特徴をつかんだ曲を演奏をしてくれると期待できるわけです。うまくいけばたちまちヒットメーカーになりそうですね。

今後の課題は、感動を呼び起こせるか

人にとって音楽の効果は計り知れません。懐かしい音楽を聴くと瞬時に脳内タイムトリップしたり、切ない音楽を聴くと涙が出たり、イントロを聞いただけで興奮したりなど、人が音楽に反応する仕組みには、まだまだ解明されていない部分がたくさんあります。また、特定の音楽を好きになる要素として、その曲を制作したアーティストや演奏するミュージシャンの人柄や生い立ちに共感する、という面も多いにあります。そのため、単に曲や演奏だけが完璧であっても、どれほどの人がロボットだけのオーケストラの演奏会に足を運ぶかは、今のところ未知数です。ロボットが繰り広げる音楽の世界観にどれだけ人間が入りこめるかが、今後の音楽ロボット発展のカギになることでしょう。

 

ソース・画像:IEEE spectrum

 

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