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バービー人形がロボットに?! 安全なの? 未来玩具事情

2017.05.19  | 
WRITER:
Guinean
 

ハッキングされない? バービーがAI搭載ロボになった

子ども達のスパースター、バービー人形がAI搭載のハイテク玩具となって登場しました。

マテル社が2015年末に発売開始した『Hello Barbie』は、Wifi接続のインターフェースが内臓されていて、ベルトにあるスイッチを押して話しかけるとその内容に合わせて応答します。

動画ではかなりスムーズな会話を披露していて、驚かされますよ。

レポーター:「バービー、NYにようこそ」

バービー:「私NY大好き! あなたもでしょ? あなたはこの街の何が好き? ファッション、食べ物、観光スポット?」

レポーター:「ワオ、えーとレストランとか食べ物が好きかな」

バービー:「私も食べ物好きよ、でも色んな食べ物があるわよね、どんな食べ物が好き?」

という具合にスムーズに受け答えするだけでなく、会話を広げて盛り上げることができます。

従来の音声を再生するどんな玩具やSiriなどのスマホ搭載のAIとも違う、人形とのスムーズで友達のような対話が実現しています。

この新型バービーは会話に合わせて自ら質問をし、その回答をサーバーに蓄積していくことで、よりユーザーの好みにあった話題をAIで解析して提供するとのこと。

過去の内容を引用したりさらに新しい質問をしたりして、情報を収集・解析するプログラムになっているのです。

オーマイガーIOT時代にロボットで遊ぶ子供たち

子どもがスマホで遊んでいる姿は町中でもよく見かけるようになりまたね。

しかし「AIが子どもに、情報を引きだすような質問をしてそれを蓄積していく」と聞くと不安を覚える人もいるのではないでしょうか。

実際、2014年に類似の機能を搭載して発売されたCayla(ケイラ)という人形は、ドイツ政府によって販売禁止になりました。

おしゃべりするだけでなく、レシピを紹介したりゲームしたりもできて、子どもの質問に答える学習機能も搭載した世界一賢い人形は、親が子どもに話してほしくない禁止ワードも設定できる、どちらかというと知育玩具でした。

問題視されたのは、情報を収集していることが解りにくい事と、違法マーケティングの疑いがあるという点です。

個人情報漏洩や子供の安全に対する危険性のあるケイラの販売・使用・所持を禁止しました。

Twitter:東京ドイツ文化センター

ケイラはHello Barbieと違ってスイッチが無く、話しかけるだけで受け答えします。そのため音声を録音している事が解りにくい構造になっていました。

また、音声データが技術提供企業に転送されるという事が明示されないまま販売されていたのです。

このように、人形が集めた情報がいつ集められ、どこに転送され、どのように使われるかについてユーザーが知ることができない仕組みが問題とされました。

さらに人形がディズニー映画について楽しく話すというアプリも話題になりました。アプリの開発に携わった企業がディズニーとパートナーシップを結んでいて、違法マーケティングを疑われたのです。

ケイラの事例は、ネットにつながるハイテク玩具の可能性と同時に、メーカーが配慮すべき問題を浮き彫りにしたといえそうです。

Hello Barbieをとりまく賛否両論

Hello Barbieはベルトについたボタンを押さなければ音声認識しない仕組みで、集めたデータの送り先や使用方法も公開されているため、一応は安全とされています。

子どもにとっては、スーパースターと自分の部屋でお話する体験ができる最高の発明でしょう。

また親にとっては、自動で子どもに言葉を教えてくれる身近な先生です。専用アプリでスマホでの音声再生ができるので、見守りロボットや伝言ロボットといった側面もありますね。

多様な可能性がある半面、ネットセキュリティーの脆弱性やプライバシー保護の観点で不安を指摘する人がいて、今はまだ賛否が別れている現状です。

人形で遊びながらインターネットとの付き合い方を学ぶ時代

ネットにつながる未来型の玩具を危険視する人がいる一方で、子ども達はすでにたくさんのIT機器に囲まれていて、音声データしか集めないHello Barbieはその中でも安全な方だと擁護する人もいます。

たしかにパソコンやタブレットその他IOT機器がある家なら、人形が無くてもすでにリスクはそこにあると言えそうです。

むしろ、どんなものがネットに繋がっているのか自覚する事や、ネットに繋がった機器に個人情報をむやみに入力しないといったような教育の方が、実際の安全のためには大切な気がしてきます。

いつの時代も、子ども達はおもちゃや遊びを通してその国の文化やコミュニケーションなど、様々なことを学んできました。

Hello Barbieの登場は、インターネットの利点と注意点を子どもと一緒に学ぶ時代がきたのだ、と改めて告げているように思います。

 

【画像引用:PhotoAC

 

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