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ノンバーバルコミュニケーションを学ぶロシアの戦闘UGVネレフタ2

2017.05.16  | 
WRITER:
irbis
 

現在開発中のロシアのプラットフォーム型無人地上車両UGVネレフタ2

 

機関銃などを搭載することができるので、コンバットUGVに分類されるようです。とはいえ、今のところ、この種のUGVが単独で戦闘をおこなうことはありません。人の力では持てない重火器や弾薬を搭載したり危険な周囲の偵察をしたりといった、兵士の筋力や視力を拡張する役割を果たしています。

 

Ruptly TVのニュース映像から。

ロボットの能力を身にまとう兵士

ネレフタ2は小型のドローンとも情報のやりとりができます。将来的には、兵士個人の装備とも連動するようになるだろう、と『インターファクス』通信とのインタビューで、未来展望研究基金FPI)イーゴリ・デニソフ副総裁は述べています。

 

兵士は自分の装備でネレフタの見ている光景を見、自分の銃で目標に照準を合わせるとネレフタが射撃してくれる……まさに人間がロボットの視野と射撃の正確さを身にまとったような感覚ですね。

Nerekhta

ネレフタ。VNIIシグナル社のサイトより。

空気を読むUGV

このような連携をおこなう際、現状では兵士が自分の仕事を中断して、UGV操作のためにノートパソコン型のパネルやジョイスティックを操作しますが、これでは効率がよくありません。将来的には音声入力によって、自分の作業を継続しながらUGVに指示できるようになるのだとか。自然言語でコミュニケーションができ、あれこれ頼めるSiriのように進化していくとのこと。

 

そうはいっても、例えば特殊部隊とともに敵アジトに突入するような場面で声を出すわけにはいきません。人間同士もジェスチャーで合図しあっています。戦場では、このように音声入力が使えないことが多いので、ネレフタはジェスチャーによる指示もできるようになるそうです。

 

そして、ジェスチャーを見て覚えたネレフタ搭載のAIは、ジェスチャーの意味を学習し、兵士のちょっとした仕草で次に何をすべきか予測できるようになるとも、デニソフ氏は述べています。そこまで予測できるようになると、観察されている人間の側からしたら、「空気が読める」ロボットのように感じられるかもしれませんね。

ロボットの行動を決めるのは人間

ネレフタ2には、一般の自動運転車と同じように、視界不良時の障害物の探知やバッテリーの持続時間の問題、車車間通信についての問題がまだ残っています。
そしてもう一つ。重要で解決が難しい問題があります。センサーなどで捕捉したものが人間だとは認識できても、敵か味方かを識別することはできないということです。

 

もっとも、敵か味方かは人間にも簡単に判断できることではありません。パルチザンやテロリストのように普通の服装で普通の人たちの中に混じっていたら、外見から見わけることは非常に困難なので、しかたないとも言えます。

 

むしろ、映画『ロボコップ』に出てきた二足歩行ロボットED-209のように、間違った判断で罪のない人を蜂の巣にしてしまうくらいなら、人間の判断を仰いでくれた方が良いとも考えられますけれど。

 

ソース・画像:『インターファクス』通信、未来展望研究基金(FPI)、VNIIシグナル社

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