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ロボット教室体験記:世界に羽ばたく子どもを育てる! 「子どもの理科離れをなくす会」Part 2

2017.04.17  | 
WRITER:
工樂真澄
 

ロボット時代に生き残れる人材とは

(ロボット教室体験記 Part 1はこちら

ロボットノート:近い将来、多くの職業が人工知能(AI)やロボットにとってかわられると言われています。これから大人になる若い世代が身につけておくべきスキルは、何でしょうか?

北原 達正 先生

 

北原先生:私の考えでは、これからの時代に最も重要なのは「感受性」です。感受性というのは人間に特有の能力で、これだけはどんな人工知能にも負けることはないでしょう。情報のあふれかえった現代では、いつもアンテナを張って、必要な情報を見極める能力が求められます。そのために大切なのが「感受性」です。もともと日本人は、言葉を交わさなくても、「あ・うんの呼吸」で物事を進めることが得意ですよね。こういった能力を小さい頃から磨いていけば、将来的に活躍できる分野はたくさんあるのではないでしょうか。

 

ロボットノート:貴会では国際大会や国際合宿など、若い人たちが世界に出ていくチャンスを積極的に設けていますね。

 

北原先生:今の子どもたちが大人になる頃には、英語が必須であることは間違いありません。しかし、私が考える「真の国際化」とは必ずしも正しい英語を話すことではなく、価値観が異なる人とであっても、同じ目標に向かって協力しあう、ということです。当会では科学教育を通して、数値を使った客観的な表現力を身につけていきます。また、文化や風習、言葉の違いを越えて、正確に情報伝達をできるような人間形成を目指しています。

ロボット時代にこそ発展が見込める「農業」

ロボットノート:先生が思い描く、ロボットとともに生きる未来はどんなものでしょうか?

 

北原先生:将来的に伸びる分野は農業ですね。ロボットを広く活用することで、農業はますます発展していくでしょう。さらにこの先の10年で拡大が見込まれるビジネスは「ドローン」、「画像認識システム」、そして「自動運転装置」に関連したものです。当会でも、将来的にこれらの技術に関わる人材を育てることを目的に、今年あらたにプロフェッショナルコースを設けました。本物のレスキューコンテストで使われているロボットをベースとして、屋外型探査ロボットの制作や、自動運転、画像解析を学習します。

 

ロボットノート:先生のロボット教室では「火星探査」がテーマですね。これからの宇宙開発についても教えてください。

 

北原先生:私が宇宙をテーマにしているのは、まず「夢があるから」です。そして宇宙開発にはロボット工学だけでなく、情報工学や生命科学、食糧開発やエネルギー開発など、さまざまな分野が関わっているからです。宇宙探査ロボットに取り組みながら、子どもたちにはそのうちのひとつでも、興味のあることを見つけてほしいと願っています。実はそのための研究講座もすでに開いているんですよ。

プログラミングは漢字や九九と同じ扱いに

ロボットノート:2020年からプログラミング教育が小学校で必修化されますね。

 

北原先生:イギリスなど諸外国では、すでに始まっています。必修化されたということは、プログラミングが国語や算数と同様に、これからの子どもたちにとって欠かせない素養であると認められたということです。外国語の習得にふさわしい年齢があるように、科学的思考力やプログラミング習得にも適齢期があります。個人差はありますが、小学校4年生から中学校2年生くらいでしょう。将来、ロボットやAIの時代が来てもお子さんが就職に困らないよう、まずはお母さんやお父さん自身が体験会などを通して、プログラミング教育に興味をもっていただきたいですね。

「子どもの理科離れをなくす会」は、全国37都道府県でロボット教室を立ち上げ、直営では15都道府県で継続教室を展開しています。ホームページでは、体験会や継続教室のご案内をしています。お近くの教室を、ぜひ一度のぞいてみてください。

 

北原達正先生プロフィール

子どもの理科離れをなくす会代表。京都大学、京都教育大学などで宇宙物理学の教鞭をとるかたわら、「子どもの理科離れをなくす会」を発足。ロボット教育を通じて、未来に通用する人材の育成に努める。(一社)国際科学教育協会 代表理事。

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