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ロボット教室体験記:本物をぶつけるからこそ、本物が育つ! 「子どもの理科離れをなくす会」Part 1

2017.04.10  | 
WRITER:
工樂真澄
 

子どもたちに本物の科学を教えたい!

「はい、姿勢を正して! 目を合わせて! おはようございます」。子どもの理科離れをなくす会のオープニングは、いつもこのフレーズで始まります。

 

理系離れが深刻に議論され始めた2000年頃、京都大学などで宇宙物理学の教鞭をとられていた北原達正先生のもとに、文部科学省事業として小中学校への出前授業の依頼が舞い込みます。 意気揚々と出向いた先生を驚かせたのが、研究現場で行っている「科学」と、義務教育の「理科」とのギャップ。日本では「理科が好き」という小学生は80%にも達するのに、中学生ではその数字は大きく減ってしまいます

学校ではカリキュラムや授業時間に制約が多く、科学の面白さや魅力を伝えきれていません。研究者になりたい、宇宙飛行士になりたいという夢を抱いている子どもたちが、その夢を実現するためにも、本物の科学に触れる機会が必要だと考えました。

これをきっかけに、私財を投じて会を発足。この熱意が今もなお、全国の教室を忙しく飛びまわる北原先生の原動力となっています。

北原 達正 先生

ミッションは火星探査!

体験会で子どもたちに与えられる課題は「火星探査」。ラインセンサーや赤外線センサーを備えたロボットとPCを使って、二人一組でミッションに挑みます。私も挑戦させてもらいましたが、プログラムで思い通りにロボットを動かすのは大人にとっても難しいもの。みんな悪戦苦闘しています。でも、この課題の狙いは、ロボットを動かすこととは違うところにあるのだとか。

二人というのはコミュニケーションの最小単位で、多数決をとることができません。この課題を通して、子どもたちには人との接し方を学んでほしいと思っています。

スペースロボットコンテスト

会のモットーは「野球やサッカーのように、日本全国どこへ行っても、また将来も続けられるロボット&サイエンス教室」。

 

「野球なら甲子園があるように、ロボットやサイエンスに真剣に打ち込む子どもたちが評価されるような場が必要だと考え、10年前から『スペースロボットコンテスト』を実施しています。10年前にチャンピオンに輝いた子は、今では京都大学で本物のロボットを作っていますよ。」

継続教室ではベーシック、アドバンス、スーパーアドバンスコース と段階的に、ロボット制御やプログラミングを学びます。ロボットに使われている「C-Cubic」ボードは20のセンサーを制御できるだけでなく、Bluetoothや画像認識など、科学研究にまで対応できる本格的なもの。「本物の科学を教えたい」という、北原先生のこだわりがここにも表れています。

会を支える若い力

この会の最大の特徴は、クラスを担当する「サポーター」とよばれる先生方です。京都大学や東京大学、東北大学、北海道大学などで工学や教育を学ぶ学生さんが、ICTスキルだけでなく、コミュニケーション論やリーダー教育に基づいた厳しいサポーター研修を経て、全国の子どもたちに本物の科学を届けます。サポーターは子どものちょっとした表情の変化を見逃さないように、立ち位置まで厳密に決められているのだとか。

 

「どうすれば子どもたちの興味を引き出せるか、やる気を起こすことができるのか。悩みながら指導にあたることで、サポーターも社会が求める人材として日々成長していきます。ベテランのサポーターになると、企業や学校などからの引きが絶えません。」

「子どもの理科離れをなくす会」は、全国37都道府県でロボット教室を立ち上げ、直営では15都道府県で継続教室を展開しています。ホームページでは、体験会や継続教室のご案内をしています。お子さんのプログラミング教室やロボット教室を探している方は、お近くの教室をぜひ一度のぞいてみてくださいね。サポーター希望者も大歓迎です。次回は北原先生のインタビューをお届けします。

子どもの理科離れをなくす会 連絡先:science.labo008@gmail.com

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