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モーターだけ! コンピュータなしで悪路も走破するムカデロボット

2017.04.14  | 
WRITER:
しみたく
 

大阪大学のグループが、モータだけで本物そっくりにニョロニョロと動くムカデロボットを開発したそうです。i-Centipot(アイセンチポット)という名前のこのロボットは、センサや人工知能を1つも搭載していないことが特徴で、今後の生物学やロボットの発展に役立つと言われています。高度な技術を使わずに本物の生き物の動きに近いロボットを開発できたことは、生物が動く仕組みをロボットが緻密に再現できる技術の大きな一歩となるでしょう。将来に期待が持てるリアルなムカデロボット、i-Centipotを紹介したいと思います。

地面が凸凹でも走る


なんとこのロボットは、ミニ四駆などに使われる小型のモーターを使っているにもかかわらず、走破性能がそこらのラジコンよりも高いです。体をくねらせながら地を這う本物のムカデのように、地面の凸凹をものともせず、悪路も平気で走ってしまいます。一見すると小さなロボットですが、実は全長1.3mと長く、両側に樹脂の足をつけた部品が16個もつながっている大きなロボットです。動きがリアルすぎて少し気色悪さも感じてしまいます……。この滑らかな動きを実現するために、足の素材を改良したり節の数を変えたりと見えないところで緻密な計算がされているそうです。制作費は16万円程度と、人工知能やセンサが使われたロボットと比べると、100分の1程度の費用で作ることができます。学校の理科室にひとつ、いいかもしれないですね。

制御しない制御

このムカデロボットを開発したチームの大須賀教授は「制御しない制御」の重要性を指摘しています。計算し尽されたロボットでも自然環境に適応することは難しく、ロボット業界の長年の課題です。教授は、その環境との相互作用をうまく利用した制御、つまりロボットと自然環境の調和によって生み出されるロボットの動きを「制御しない制御」と呼んでいます。それをうまく利用して作り上げたのが、リアルでどんな路面でもスイスイと進むムカデロボットです。生物間相互作用という言葉がありますが、これからは生物ロボット間相互作用と言われる日が来るかもしれません。

電源さえ不要なものも

そのほかにも、名古屋工業大学の佐野明人教授は、電源さえ不要な二足歩行ロボットも開発をしています。完全な無電源状態で歩き続けることができ、障がい者のための歩行支援機に応用されているそうです。こちらもまるで生きているかのような動きをし、人間の複雑な運動をリアルに再現しています。筆者も、受動二足歩行ロボットという重力だけで二足歩行できるロボットを作ったことがありますが、環境に大きく影響されやすく製作にはかなり苦戦しました。ちょっとした要因に影響されるが為にただでさえ難しい二足歩行ロボットを、無電源でここまで滑らかに動かせるのは本当に驚きです。今後の発展に期待したいと思います。

関連:巧みに動く生き物にこそ ロボット制御の答えがある
ソース・画像:読売新聞社

ソース・動画:朝日新聞社

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