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あなたをインスタント擬似サイボーグにするシール「スキンマーク」

2017.04.13  | 
WRITER:
水谷圭佑
 

SF系の映画やアニメで、サイボーグ化された登場人物が手を動かしたりかざしたりするだけで、離れた電子機器を動かすというシーンをご覧になったことがあるでしょうか?
もしも、そんな風にスマホやタブレット、家電を操ることができたら、いちいち道具やリモコンを出さなくても済んで便利でしょうね。しかし、それだけのために体に機械を埋めこむのは、割に合いません。
そこで、ドイツのザールランド大学とグーグルにより、皮膚に貼るだけでサイボーグのようにスマホを操れるシステム、通称「スキンマーク」が開発されました。

スキンマークとは?

このシステムは、導電性のインクをシールのように皮膚に貼りつけて使用するもので、このインクを通じて情報を電子機器に伝達します。インクの部分を他の指で触れたり、貼りつけた場所を曲げ伸ばししたりすることで、その信号をスマホに送って操作する仕組みです。
インクのラインは髪の毛よりも細くできるので、ほとんど目立たないように貼ることも、複雑なラインを描いて一か所にいくつもの機能を持たせたりすることも可能です。

スキンマークの使い方

スキンマークは、手が離せない状況においてスマホを操作したい場合に、真価を発揮します。例えば人差し指に貼っておいて、指の第一関節をこすれば音楽のボリュームを上げ、曲げ伸ばしすれば一時停止・再生の切り替えを行うということが可能です。
ジョギングしながら聞いている音楽を調整したり、料理中に手が離せない時に電話を取ってスピーカーに切り替えて話をしたりと、いちいちスマホを出さなくても済むのが助かります。

現在は送信用として腕時計型のデバイスが必要ですが、こちらもさらに小型化して、シールのように目立たない形で貼りつけることも、可能になるかもしれません。

おしゃれに体を擬似改造

スキンマークはかなり自由度が高く、貼りつける形や場所を自由に決められます。タトゥーシールのようにおしゃれな模様にしたり、使用する機能ごとにデザインを変えてわかりやすくしたりすることも可能です。
タトゥーと違って、貼りつけるだけ。水で洗えば簡単に落とせます。

将来はスマホは手で持つ必要が無くなるかもしれない

指は人間の体において一番器用に、かつ直感的に操作できる部分なので、スマホやスマートウォッチの細かい画面を見てタッチするよりも、指を動かしたりこすったりする方が簡単で手っとり早く操作が可能です。
グーグルは、スキンマークのような「デジタルタトゥー」が、今後10年間で電子機器の操作方法として普及していくだろうと予測しています。ゴーグル型やコンタクトレンズ型のヘッドマウントディスプレイ(HMD)と組み合わせれば、スマホは「本体」として持っておくだけでよくなり、使うときに取りだす必要すらなくなることでしょう。
グーグルはコンタクトレンズ型のHMDの開発も行っており、文字通り体と一体になったコンピューターの実現に力を入れていることが分かります。
サイボーグにならなくても、手におしゃれな模様を描くだけで身の回りの物を自由に操れるようになる魔法のような技術は、意外と近い未来に実現しそうです。

 

ソース・画像:Mail OnlineNew Scientist

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