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世界中で起こるミツバチの大量死。ロボットミツバチは解決策となり得るのか?

2017.03.23  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

近年、ミツバチの大量死が世界的な問題になっています。
わたしたちが口する野菜や果物、ナッツ類。その多くの生産に、ミツバチが関わっています。受粉のほぼすべてがミツバチによってまかなわれているアーモンドなどは、ミツバチの大量死によって大きな打撃をこうむっているといいます。
この問題を打開する鍵になるかもしれない、ロボットミツバチ3種をご紹介します。

世界初のロボットミツバチRoboBee

ハーバード大学が2013年に発表したRoboBeeは、画像でご覧いただけるとおり、硬貨ほどの大きさの超小型ドローンです。
毎秒120回羽ばたく羽根を持つRoboBeeは、受粉作業のほか、自然災害時の救助活動や気象マッピング、交通の監視や危険な環境の調査などに加えて軍事目的での利用が検討されているそうです。
小型ドローンの泣き所はバッテリー寿命ですが、2016年には天井などに留まって「休憩」することで、電力の消費を抑えられるようになったとのこと。受粉作業はともかく、監視任務に就く日はそう遠くはないかもしれません。

Plan Bee

ジョージア州にあるサバンナ芸術工科大学(SCAD)の学生が考案したPlan Beeは、花粉を吸いこみ、噴霧することで受粉作業をおこないます。
大きさは手のひらほどもあり、スマートデバイスで操作するこのドローン、カラーリングはミツバチですが、形状はチョウに似ているかもしれません。
このドローンはもともと「教育用」で、一般家庭の庭先で受粉のプロセスを観察するために使ってほしい、という思いで開発されたものだそうです。

受粉ドローンby産総研

こちらは、つくば市にある産業技術総合研究所(AIST)が開発した受粉用のドローンです。ドローンの表面にはミツバチの体毛を模した馬の毛が取りつけられています。特殊な粘着性イオン液体ゲルが塗られた馬の毛が、花に触れて花粉を吸着したり放出したりすることで、受粉をおこなうしくみなのだそう。

動画を見ると、かなりのスピードで花に接触しています。衝撃に耐えられない花もありそうな……。
発展めざましいドローンですが、ミツバチに代わって受粉作業をおこなえるようになるには、さらなるブレイクスルーが必要かもしれません。
たとえば、先ほどのアーモンド。アーモンドは、ソメイヨシノのように大量の花を咲かせます。果樹1本当り、およそ5万もの花をつけることもあるのだとか。アーモンドの一大産地カリフォルニアの、何エーカーもある広大な農場での受粉作業に、いったい何機のドローンが必要になるのでしょう。気が遠くなりそうです。

 

受粉作業にロボットミツバチが導入されるのは、まだ先の話でしょうか。ミツバチの大量死を食い止める取り組みが急がれますね。

 

《画像ソース》

ハーバード大学

Robohub

Tech Insider UK

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