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【インタビュー】現代のざしきわらし!? 家族を取り持つBOCCOと、ユカイ工学の設計思想とは?

2017.03.16  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

ロボティクスで世の中をユカイにするというテーマを掲げ、ユニークなコミュニケーションロボットを開発するユカイ工学を取材させていただきました!

取材にお応えくださったのは、マーケティング統括(CMO)の冨永翼さんです。2015年グッドデザイン賞を受賞したBOCCOの開発ストーリーと、今後の展望をうかがいました。

ユカイ工学とは

耳にするだけでなんだか楽しくなる社名は、ソニーの設立趣意書にある「自由豁達ニシテ”愉快”ナル理想工場ノ建設」という一節にちなんだもの。エンジニアたちがユカイにものづくりができる会社を目指し、2007年に創設(合同会社)。2011年に株式会社化されました。

家族をつなぐコミュニケーションロボット

BOCCOはメッセンジャーとして家族をつなぐロボット共働き家庭のお子さんの見守りなどに力を発揮します。まずは動画をご覧ください。

子どもの帰宅をセンサが検知すると、BOCCOから両親のスマートフォンに通知が入ります。両親はそれを受け、BOOCOを通じて子どもとコミュニケーションを取ります。

スマートフォンからは、テキストか肉声が送れます。そしてBOCCOに音声入力されたメッセージは、テキストと音声ファイルでスマートフォンに送られます。

職場での使用を想定し、音声の再生/入力が憚られる場合はテキストのみ、可能なときは肉声と使いわけられるのは、とても気が利いています。

ボディには録音と再生のボタン。鼻を回してボリュームを調整します。直感的に使える、シンプルなつくりですね。

こちらは付属品の積み木センサ。現時点で提供されているのは、ドアの開閉を検知する振動センサと、鍵の開閉(サムターンの回転)を検知する鍵センサです。

ところで、通話機能はないのでしょうか?

BOCCOは、いわゆる鍵っ子の見守りを目的に開発されました。(誰がかけてくるかわからない)家の電話を取らないように言い聞かせており、スマートフォンを持たせたくない年頃のお子さんの帰宅を確認し、メッセージのやり取りをするためのロボットです。もっとも必要な機能を考え、ほかをそぎ落としていき、今の形になりました。(冨永さん)

機能を絞りこむことで、誰もが直感的に使えるユーザーフレンドリーなロボットになったのですね。

 

機能やボディもミニマルですが、29,000円(税抜)という価格もミニマルですね?

AIやカメラを搭載しておらず、駆動部分が少ないため、コストを抑えることができるんです。(冨永さん)

ロボットに興味はあるが、なにしろ高い。せっかく買っても使いこなせるか不安、という方は少なくないでしょう。タブレット感覚で購入でき、特別な知識がなくても使えるBOCCOは、ロボット導入のハードルをぐっと低くしてくれますね。

ミニマルなボディに無限の拡張性

BOCCO本体は見守りにフォーカスしたミニマルなつくりですが、Wi-fiとBluetoothを装備しており、各種センサやウェブサービスと連携することでさまざまな使い方ができます。

たとえば、Yahoo! JAPANのmy Thingsと連携して、毎日決まった時間に天気予報を伝えてくれます。また、スマートフォンの位置情報を取得して伝えてくれます。お父さんが最寄り駅に着いたら通知をもらい、子どもに片付けをうながすこともできますね。

 

連携するセンサも、増えていくそうです。

振動センサと鍵センサに加えて、今後人感センサと温度センサが導入されます。
室温が一定以上になるとお知らせしてくれて、エアコンなどの操作もできるようにしようと考えております。(冨永さん)

離れて暮らす親御さんの見守りにも、またペットのいるご家庭でも活躍してくれそうです。
さらに、年内に音声認識に対応するとのこと。

ねえ、BOCCO」と呼びかけることで、さまざなタスクをこなせるようになります。たとえば、「ねえBOCCO、今日の天気は?」、「スケジュールは?」という問いかけに音声で応えたり、スマートハウスやスマート家電と連携するハブとして「エアコンをつけて」、「テレビを消して」などの命令を実行したりさせることが可能です。(冨永さん)

AIを搭載したロボットと遜色ない働きができそうですね。

どこか懐かしいデザインのひみつ

レトロな外観が愛らしいBOCCO。デザインコンセプトについてお訊きしました。

ボッコは、東北の言葉で「こども」を意味します。このロボットのモチーフは、ざしきわらしなんですよ。(冨永さん)

ざしきわらしですか! どうりで、部屋にちょこんといても違和感がないわけですね。インテリアとの親和性の高さを感じます。
こちらは、BOCCOのデザイン案。いずれも温かみのある、優しいデザインです。

こんな優しいフォルムを持つロボットに、刺々しい言葉は似合いません。BOCCOを通して交わされる言葉も、おのずと優しいものになるでしょう。そして、ゆるやかに家族をつなぐというBOCCOの働きは、メッセンジャー機能に限ったものではありません。

 

食卓についた家族がそれぞれのスマートフォンをいじっていたら、家族間のコミュニケーションは生まれません。ですが、BOCCOに天気やスケジュールを尋ねるとしたら? BOCCOへの語りかけやその返事は、家族にも共有されますね。そこから、家族の会話に発展することもあるでしょう。

 

ざしきわらしのようにそこにいて、家族をゆるやかにつなげてくれるコミュニケーションロボット、それがBOCCOです。

ミニマルなボディに大きな可能性を秘めたBOCCOの今後に、期待が高まります。

 

▼ご紹介したロボットはこちらから購入可能です!

BOCCO公式サイト

取材協力:ユカイ工学株式会社

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