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「空飛ぶ車」開発にロシアも着手? 「フリー・フライト・コンクール」開催!

2017.01.31  | 
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irbis
 

1月23日付『リア・ノーボスチ』通信によると、「ロシアの未来展望研究基金(FPI)が、『空飛ぶオフロード車』を創り出す意向」を明らかにしたそうです。

「空飛ぶオフロード車」とは、いったい何でしょう? そもそも空は、道路の外ではないのでしょうか? 疑問が湧いてきたので、さっそく調べてみました。

 

空飛ぶ車といえば、スロヴァキアの企業エアロモービル社が、2010年頃から空飛ぶ車「エアロモービル」を開発していました。そして昨年、「遂に2017年からエアロモービルの注文受付始まる」というニュースが流れて話題になっていました。

 

Aeromobil。

 

空飛ぶ車は、アメリカのテラフュージア社も開発しています。2024年の販売開始を目指しているそうです。

 

Terrafugia TF-X。

 

これだけ変形すると、特撮に出てくるマシンのようです。大きさでいっても自動車というよりは航空機……離着陸時には回転翼を縦に向けてヘリコプターのように垂直移動、水平飛行時には回転翼を横に向けてプロペラ機のように飛ぶ、ティルトローター機です。アメリカなら余裕でガレージに入るのでしょうが、日本では置く場所がありません。

 

むしろ、見かけは誰もが乗っている普通車が空を飛ぶ方が未来を感じます。メタルヒーロー物の特撮『超人機メタルダー』では、5ナンバーの大衆車マツダ・ファミリア(メタルチャージャー)が空を飛んでいました。自分の家でも買えそうな車が空を飛ぶシーンに未来を感じたものです。

マツダ ファミリア

マツダ ファミリア。(画像はWikipediaより)

 

「空飛ぶ車」の意味するもの

一方、ロシアの「空飛ぶ車」は、少し違うようです。
我々には『空飛ぶ車』が必要だ」と、FPIの専門家ヤン・チビソフ氏は述べました。これは、FPIが主催して開催する「フリー・フライト・コンクール」について説明するために行われた円卓会議の席上での発言です。

 

その意味は、「今普及している車のように、誰でも簡単に運転できる次世代の乗り物」という比喩的表現のようです。「フリー・フライト・コンクール」の募集要項を見ると、求められているのは、自動車というよりは小型のV/STOL(垂直・超短距離離着陸機)です。

 

・50m四方の空き地があれば離着陸できる。
・積載量100~1000kg。
・タクシーのように人を運べる。
・郵便など荷物の配達に使える。
・道路や空港の整備されていない地域でも使える。
・レスキュー活動にも使える。
・基本的に人が操縦するが、自動操縦も可。

 

それ、ヘリコプターで良いんじゃないの、と思いますが、

 

・水平飛行の巡航時に、回転翼を用いる計画案は不可

 

とあり、ヘリコプターの次の世代のV/STOL、出でよ! というコンセプトのようです。ただこの部分、「回転翼」が単数形になっているので、テラフュージアTF-Xのようなティルトローター機がOKかどうか微妙です。

 

いずれにせよ、参加資格がロシア連邦市民に限られているので、アメリカの企業は参加できませんが……。

爆誕 新世代V/STOL!

昨年、ロシアではヘリコプターの事故が相次ぎました。Wikipediaにリストアップされている民間機の事故だけでも、10件ありました。シリアでロシアのヘリが墜落というニュースは日本のマスメディアも時々報道していますが、このリストには入っていません。つまり、軍用機や国外を含めると、10件どころではないということです。

 

そういうことも念頭にあってのことでしょう。チビソフ氏も「ヘリコプターと比較して価格と人的損失を低く抑える」ことの必要性を強調しています。

 

「フリー・フライト・コンクール」の締め切りは2017年3月3日。一次・二次選考を経て最終結果は5月はじめに出ます。300万ルーブルを獲得した優勝者または入賞者は、12ヵ月以内に試作機のデモ飛行を行わなければなりません。

 

今までのV/STOLの延長線上にない何かが出てくるとおもしろいですね。

 

ソース・画像:『リア・ノーボスチ』通信、未来展望研究基金(FPI)、Wikipedia

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