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アバター型ロボットの将来性

2015.10.09  | 
WRITER:
kissenn3
 

2016年2月、慶応大学大学院の舘暲教授率いる研究チームが、操作する人間と同じ動作をして視覚や聴覚、触覚を伝達する人間型ロボット(アバター型)の開発に成功したと発表しました。ヘルメット型、ベスト型、手袋型の各装置を身に付けた操縦者の身体の動きをそのまま模倣し、その動作によって得られる情報を感覚としてセンサーで操縦者に伝えるテレイグジスタンスロボット「TELESAR V」を開発しました。

操縦者が装着する薄いポリエステル製の手袋型装置には、多くの半導体と小型モーターが内蔵され、ロボットが物体に触れた時の「すべすべしている」「ざらついている」などの感覚を操縦者も感じることができます。ロボットの「目」はカメラになっており、見たものの3D画像を操縦者の目前の小型スクリーンに映し出し、マイクで拾った操縦者の声をスピーカーを通してロボットの周辺にいる人々に伝えることも可能です。「TELESAR V」を操縦した研究チームの一人は、自分がロボットになったような感覚だと説明していたそうです。

山形大学ロボット

 

また、山形の大学生が肩の上に乗るアバターロボットを開発しています。今のところこのロボットを動かすには重くかさばるバックパックを背負う必要がありますが、肩の上の「アバター」は、リアルタイムで話している相手の動作を模倣し、頭から胴体や腕を動かします。そしてその相手はモーションキャプチャー装置にいる必要があり、まだ実用化の域には達していないようですが、こうした地道な基礎研究が将来の本格的なアバターロボットには役立つはずです。

あばた2

ジェームズ・キャメロン監督の3DSF映画「アバター」では、元米兵の主人公が、自身のDNAが組み込まれた分身「アバター」となって、「パンドラ」の世界を自由自在に動き回っています。そんな「アバター」の世界からは、まだ程遠いかもしれませんが、ロボット開発の方向性の一つとして進められていく分野ではないでしょうか。まずは、緊急性や安全が求められる方面での活用がそう遠くないうちに実現しそうで、原子力発電所内などの人による作業を必要としても立ち入るには危険過ぎる場所が期待されます。

もし精巧なアバター型ロボットが登場した場合、家に居ながらにしてアバターを通じて海外の観光を楽しむことができるので、観光の概念が変わるかもしれません。さらに人間が実際に行けない月面や火星などにもアバターを送り込み、有人探査と同等の探査ができたり、安価に観光もできるのではないでしょうか。夢が広がります。

ソース画像:TELESAR

山形大学ロボット

アバター

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