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ロボット化したヘリコプターはトランスフォームするのか!?

2016.12.28  | 
WRITER:
irbis
 

フィクションのロボット・ヘリコプター

ヘリコプターのロボットといえば、真っ先に思い浮かぶのはアニメ『勇者王ガオガイガー』(1997年放送)のガングルーでしょう!(個人の感想です)
変形して人型に、そして合体して巨大ロボになるところが、子供心をがっちりつかみました。しかも、ヘリコプターのプロペラ、すなわちローターブレードが、文字通りブレード(刀)になるところが素敵なんです。「ムラサメソード!」と叫んで物差しを構えてごっこ遊びをしたりしたものです。

 

映画『トランスフォーマー』で最初に現われる敵も、ヘリコプターに擬態していましたね。そこから巨大ロボットにトランスフォームしていくシーンに、息を飲んだものです。やっぱり、人型に変形しないと「ロボット」という気がしませんよね。

現実のロボット・ヘリコプターは……

そして、現実にロボット・ヘリコプターが造られるようになると、その姿はこのようになりました。有人のヘリコプターをロボット化した無人航空機(UAV)です。

FireScout

ノースロップ・グラマン MQ-8Cファイア・スカウト ベル407がベース(画像はウィキペディアより)

いたってありきたりのヘリコプターになってしまいました。もちろん変形しません。当たり前ですが。

さすがアメリカ、実用一点張りです。しかし実用一点張りでも、いえむしろ実用一点張りだからこそ、一見奇妙に思えるデザインのメカが産みだされたりもするものです。例えば、カマンK-MAX

異色のヘリコプター カマンK-MAX

K-MAX

カマンK-MAX(画像はウィキペディアより)

う、薄っぺらい……。

前から見た鯛のような機体にも違和感を覚えますが、なんといっても、メインローターを支えるマストがV字に2本生えているところが斬新です。バンザイしているようにも見えます。このようなデザインのヘリコプターは、他に見たことがありません。

実用性が独特のデザインを産む

ヘリコプターの大きなメインローターが回転すると、その反動によって機体を逆方向に回転させようとする力が生じます。そこでヘリコプターの多くは、テイルローターでメインローターと逆方向の力を加えることで、機体の回転を防いでいます。しかしテイルローターには、低空飛行するの際に木の枝や電線に触れやすく、破損しやすいという問題があります。テイルローターが破壊されると、ヘリコプターは制御不能に陥ってしまいます。つまり、テイルローターはヘリコプターの弱点なのですね。

 

この弱点を克服する手段のひとつに、メインローターを2機にして互いに逆回転させるという方法があります。機体の前後にメインローターを配置する方式や、同軸の上下に配置する方式があるのですが、カマンの場合はこれを左右に接近させて置いているために、このような特徴的なデザインになっているのです。パワフルな二つのメインローターが交差して、ぶつからずに回転し続ける様子は、先端技術がどんどん身近なものになっていく、その軌跡を見ているようです。

 

カマンは、左右対称のメインローター2機を横並びに配置するというデザインのおかげで、操作性がよいといわれています。そのため、自動操縦ヘリのベースになったというわけです。

 

現実のロボットは、子供のころ想像していたロボットとは違うかもしれません。しかし、機能美という言葉もあります。現実の世界で求められる機能に合わせて造られるロボットは、フィクションのロボットよりおもしろくなるかもしれませんよ。

 

ソース・画像:ウィキペディアKAMAN Aerosystems『勇者王ガオガイガー』公式サイト

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