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AIがもたらす変化と職業の未来――ホワイトハウスが報告書を発表

2017.01.04  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

AIによる自動化技術が米国経済に及ぼす影響を予測する報告書が、ホワイトハウスより発表されました。その内容を、レポートします。

 

AIが職を奪う?

AIの能力が加速度的に高まりつつあることは、否定しようがありません。これまで人がおこなうしかなかった仕事でも、今後自動化されていくものが少なからずあるでしょう。
それは、個人にとっても社会にとっても、そしてもちろん経済的にも大きなチャンスです。しかし同時に、現在の暮らしを奪われてしまう人がいるだろうことも、想像に難くはありません。

12月20日にホワイトハウスが発行したこの報告書では、AIテクノロジーが経済に与える影響を予測すると同時に、その恩恵を最大限に受けつつ代償を少なくするための戦略を論じています。

 

政策立案者が考慮すべきこと

AIを使った自動化技術が経済に与える影響を、正確に予想することは困難です。報告書では、政策立案者は以下の5項目を念頭に置き、変化に備えるべきとしています。

 

・全体的な生産性の伸びを、積極的に後押しする
・より高度な技術を持つ労働者への需要が高まるなど、労働者に求められるスキルは変化する
・自動化技術が及ぼす影響は一律ではない。業種、労働者の給与/教育水準、また職種や地域によって受ける影響は異なる
・消える職業がある一方で、新たに生まれる職業もある。労働市場は大きな転換期を迎える
・短期的には失業者が出ることは避けられない。さらに政策によっては、失業期間が長引くこともある

 

AIの導入によってなくなる職業、失業する人が出てくるのは、避けられそうもありません。しかし一方で、これまでなかった新しい職業も、確実に出現します。生産性が向上し、国の経済が成長するのであれば、方向性は間違ってはいないということでしょうか。わたしたちも変化を恐れず、より大きな恩恵を受けられる、もしくはより影響の少ない働き方を模索する必要があるのでしょう。

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そういえばこの記事で、キングコングの西野亮廣さんが「ロボットがどんな風に人間の仕事を奪っていくかに興味があるんです。どの職業から、ロボットに奪われてなくなっていくのか」と語ってくれたことがありました。奪われる職業があれば、新たに生まれる職業もある。人の数だけ仕事がある世の中を、つくっていきたいものですね。

政策の3本柱

特定の産業、地域がこうむる影響を軽減できるのであれば、介入は積極的におこなうべきとしながら、報告書には全体的な方針として以下が示されています。

 

・AIの恩恵を引きだすための投資と開発をおこなう
・未来の職業に対応するための教育・職業訓練の推進
・転換期の労働者を支援。共に成長する力を、労働者につけさせる

 

結局、鍵になるのは教育ということでしょうか。これまでとはまったく違う働き方が求められるようになったら、新しいスキルを身につける機会が必要ですよね。アメリカでも日本でも、それは変わりません。
しかしそうはいっても、日本でもアメリカでも教育にかかるお金はバカになりません。経済成長は歓迎すべきですが、そこから取り残される労働者を減らす政策を、きちんと定めてほしいものですね。

 

ホワイトハウスが発行した“Artificial Intelligence, Automation, and the Economy”はこちらからダウンロードできます。興味のある方はどうぞ!

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