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ロボットスーツがいろいろと期待されている

2015.10.24  | 
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kissenn3
 

今のところ日本では、いろいろな呼称がありますが、電動アクチュエーターや人工筋肉などの動力を用いたパワーアシスト機能が付いた装着型の装置を、主にロボットスーツやパワードスーツなどと呼んでいます。「パワードスーツ」は、ロバート・A・ハインラインのSF小説「宇宙の戦士」(1959年)に登場する、重装甲・重武装と倍力機能を持った架空の強化防護服の呼称として知られています。

ほんだ

 

1996年に筑波大学の山海嘉之教授らによって開発されたロボットスーツ「HAL」(Hybrid Assistive Limb)は生体電位信号を読み取る世界初のパワードスーツです。人が体を動かそうとする時に生じる生体電位信号を皮膚の表面に貼り付けたセンサーで検知し、内蔵モーターの動きを制御し、関節の動きをサポートします。現在、産学共同体企業サイバーダイン社の「HAL」は、例えば100kgのレッグプレスができる人が装着すれば、180kgを動かすことができ、数kgを持ち上げる感覚で40kgの重量物を持ち上げることができます。

この他にもパワードスーツが動作を補助する仕組みには、いくつかの種類があり、本田技研工業の歩行アシスト装置は、人が歩行するときの股関節の角度をセンサーで読み取り、脚を前に振り出す時や後ろへ蹴り出す時に補助して、歩幅や歩行リズムを調整します。このようなパワーアシスト機器は、歩行のリハビリや非力な人でも要介護者を抱きかかえて運べるので、医療・介護分野で期待され開発が急速に進んでいます。ロボットスーツ「HAL」は、まもなく日本国内で医療機器として承認される見通しです。

たろ

 

日本では、ロボットスーツは医療分野で活用されていますが、アメリカでは、軍事分野でも開発が進んでいます。「TALOS」は、アメリカ特殊作戦軍(US SOCOM)向けのパワードスーツで、パワーアシスト性能は、明らかにされていませんが、コンピューターやデータリンク機能による装着者の支援機能も備え、リキッドアーマー(ダイラタンシーを利用したボディアーマー)や傷口を泡でふさぐ能力なども付けられ予定となっています。アメリカでは、人気コミック・映画に登場するパワードスーツ名から「アイアンマン」とも報道されていて、「TALOS」は2018年の配備開始が計画されています。

いよいよ、未来到来といった感じです。こうなると、兵士の姿もSF的になるし、車椅子などは過去の遺産になるかもしれません。現実はSFよりも奇なりということになりそうです。

ソース画像:HAL

歩行アシスト装置

米軍ロボットスーツ

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