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【AI未来予測】2030年、AIの進化でプライバシーがなくなる? ――ホーム&サービスロボット編

2016.12.14  | 
WRITER:
あずさゆみ
 
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AIが社会に与える影響を100年にわたって調査するスタンフォード大学のプロジェクト、AI100。AI100が今秋発表した未来予測、“ARTIFICIAL INTELLIGENCE AND LIFE IN 2030”をのぞいてみましょう。第2回は、ホーム&サービスロボットです。

ホームロボット時代は始まっているが……

レポートでは、今後15年でAIとロボット技術は進化し、安全で信頼性の高いホームロボットが増加すると予測しています。
これはまあ、誰もが感じていることではないでしょうか。ルンバのようなお掃除ロボット、セキュリティ・カメラにAIを組みこんだ防犯ロボット、空調をはじめ家電製品をコントロールするスマートハウス。ホームロボットの時代はすでに始まっているといえるでしょう。
とはいえ、技術的・倫理的な課題やコスト面のハードルはいまだ高く、普及の目処は立っていないのが現状です。

ロボット掃除機

スウェーデンはエレクトロラックス社のお掃除ロボット、トリロバイトが発表されたのは2001年のこと。iRobot社のルンバが製品化されたのは、その翌年でした。以来、ルンバは世界で1600万台も出荷されているそうです。

発売当初、ルンバの価格はトリロバイトの10分の1に過ぎなかったとか。ですが、ルンバは今でも決して安いとはいえませんよね。15年前とはいえ、どれだけ高かったんだ、トリロバイト!

irobot-roomba-carefully-moves

発売当時、ルンバに搭載されていたのは、512バイトのRAMでした。当時もっとも注目すべきは、階段から落ちない機能だったそうです。それから15年、AIの進化によってロボット掃除機はめざましい進歩を遂げました。自分で充電したり、ゴミ捨てを自動化したり。VSLAM(Visual Simultaneous Location and Mapping)という自己位置推定と環境地図作成を同時におこなうシステムによって部屋を3Dで認識し、電源コードやラグの房に引っかかることもありません。

 

しかしロボット掃除機は、いまだに段差のある場所を移動することができません。たとえば、階段。高齢者にとって、階段は危険な場所です。埃が溜まりやすい場所ですし、掃除機を持ちあげて一段ずつきれいにするのは楽な作業ではありません。階段こそが、もっともロボットに掃除してもらいたい場所ではないでしょうか。

ホームロボット

3Dセンサーをはじめとしたパーツは低コスト化が進んでおり、クラウドベースの機械学習も進んでいます。また、過去3年間で低コストかつ安全性の高いロボットアームが世界じゅうのラボに導入され、操作の研究が進んでもいます。こういったロボットアームが家庭に導入されるのは、2025年ごろになるだろう、とレポートは予測しています。

 

現在、AIを搭載したホームロボット開発の焦点は社会的インタラクションなのだとか。それに付随して、倫理的な問題やプライバシーの問題も浮上することでしょう。各種のセンサーで人の体温や脈拍を測定し、室温の調整はもちろん、体調不良を感知して適切に対応してくれるスマートハウスがあれば孤独死はなくなるかもしれませんが、健康状態というプライベートな情報を知られてしまう居心地の悪さがあります。
そして、AIが人の言葉を完全に理解するようになったら、他聞をはばかるような話はできなくなってしまうのでしょうか。人間関係やお金の問題なら秘密を漏らさなければよいのかもしれませんが、もしもAIが犯罪の計画を聞いてしまったら? 社会全体で考えなければいけない問題が、これからどんどん出てきそうですね。

 

《画像ソース》
FUTURISTHUB

iRobot

 

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