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小さな戦車? 兵士とともに歩む戦闘UGV

2016.12.15  | 
WRITER:
irbis
 

危険物処理ロボットから武装UGVへ

従来の無人地上車両UGV(Unmanned Ground Vehicle)は、地雷の除去や爆発物の処理、化学火災の消火など、危険な作業をするロボットというイメージでした。
ところが、空を飛ぶ無人機・ドローン技術の発達にともない、軍用車を自動運転化したUGVも増えてきました。その場合、自分自身や運んでいるもの(兵士など)を守るために機関銃などで武装していることもあります。しかし、直接戦闘に参加して戦うわけではないので、「戦闘ロボット」「殺人ロボット」というイメージとは少し違っていました。

エストニアの戦闘UGV・TheMIS

最近目立つのは、無限軌道で走るプラットフォーム型のUGVです。プラットフォーム上の監視カメラや機関銃など、アタッチメントを付け替えてさまざまな用途に使える汎用タイプのものです。

THeMIS(プラットフォーム部分):
全高0.6m、全幅2.0m、全長2.5m、重量700kg、最高速度50km/h、ディーゼル・エンジンとリチウムイオン・バッテリーのハイブリッド方式

 

これは、エストニアの企業MILREMとエストニア国立防衛学校が共同で開発したTHeMIS(Tracked Hybrid Modular Infantry System)のプロモーション・ビデオです。ここでは、TheMISは戦車の役割を担っており、戦闘UGVがどのように使われるのかがうかがえる興味深い映像です。このビデオは開けた雪原で撮影されていますが、大きな戦車が入っていきにくい市街戦での運用が想定されているようです。近頃の戦争では、大国同士が広々とした平原いっぱいに戦車を展開して戦われるというのはまずなく、たいていは町中で行われていますから、狭い街路でも小回りの利くサイズが必要とされているのでしょう。

鎧を脱いだ戦車・戦闘UGV

明治維新では、戦国時代さながらの重い甲冑をまとった武士が奇兵隊のような軽装の歩兵に破れていきました。同じように、戦車も厚い装甲を脱いで小型軽量の戦闘UGVに変わっていくのかもしれないと考えると、興味深い傾向です。

 

戦闘UGVが戦車の代替として使われるのであれば、戦場での人間の役割は、当面のあいだなくならないでしょう。それでも、いずれは一般の兵士の役割も自動化・無人化されていくのでしょうか?
もし将来、戦場で戦っているのは全部ロボットになり、人間はすべてオペレーションルームにいるとなったら、リアルな戦場で戦う意味ってあるのでしょうか? もういっそ、ゲームで戦争の勝ち負けを決めたらいいのではないか、と思ってしまいます。

 

もっともゲームで良いなら、チェスや将棋のように戦争を模したゲームでもいいはずですよね。こういったゲームは昔からあって、それでも戦争は一向になくならないのですから、この先もリアルな戦争はなくならないのでしょうね。

 

ソース・画像:Milrem(エストニア・タリン市)

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