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ひたすら歩くこと54時間半。中国の4足歩行ロボットの快挙

2016.07.03  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

2015年10月末、重慶郵電大学が開発した4足ロボット「行者1号(Xingzhe No.1)」が、ロボットの最長歩行距離を更新してギネス世界記録に認定されました。

こちらが、その行者1号です。
筐体に描かれたヒゲがなんだかかわいいです。チャッ、チャッ……というなんとも軽快な足音とともに歩く、歩く! なんと340,000歩。平均速度はおよそ2.46km/hでした。

行者1号

行者1号

ちなみに、このロボットの名前「行者」は、中国語でウォーカーという意味だそうです。修行僧とはなんの関係もありません。

134.03kmもの距離を、なんと54時間34分かけて踏破しました。これまでの世界記録は米・コーネル大学が開発した「コーネル・レンジャー」の65.18km(2011年)ですから、一気に2倍以上も記録を伸ばしたわけです。

コーネル・レンジャー

コーネル・レンジャー

こっちはキャップを被っています。やっぱり顔に見立ててしまうんでしょうか。「顔」にあたる部分は、もっと機械っぽいですね。

このトライアル、人間がカウントしてるんですね! 30時間もお疲れさまです。歩数カウンターはついているのでしょうが、ギネスに認定するためにはビデオで検証するんですよね。いやはや。

しかしこの両者、よく似ています。素人の考えでは、重心が高くなるとバランスを保つのが難しくなりそうですが。平坦地でのトライアルなので、歩幅を取ったということでしょうか? 足音を聞くと、コーネル・レンジャーはガチャガチャいってます。こっちの方がちょっと重そう?

ちなみに、コーネル・レンジャーの歩数は186,076で、平均時速は2.12km/hでした。航続時間は30時間49分です。

李清都教授

李清都教授

行者1号開発の指揮を執った重慶大学の李清都教授によると、このロボットの開発目的は、人間に危険がある環境において遠隔操作で作業をおこなうロボットの、信頼性と耐久性、電力効率と航続距離の向上とのこと。

このトライアルは追加給電/給油なしでの歩行距離ですから、電力効率はすばらしく高いですね。

この記録、ギネスのルールによると、脚付きのロボットであればトライできるようです。
・脚の本数は自由。ただし、脚の往復運動によって前進することが必須で、ロータリージョイントの使用は不可。将来的には2足、4足、6足などのサブカテゴリーができる可能性もあるそうです。
・トライアル中の追加給電/給油は不可。
・コントロールは遠隔操作のみ。有線はNG。
・トライアル中、ロボットは地面(床)以外のものと一切接触しないこと(周囲のものに偶然触れることは違反ではない)。進行やバランスを補助する目的で、人やワイヤー、スティックなどが触れてはならない。

ひたすら歩くだけのトライアル。意外とハードルは低い? バッテリーと軽量化が肝でしょうか。

ソース・画像

ギネス世界記録

Robotics Trends

Andy Ruina Website

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