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ロボットが心から涙を流すとき―ロボットの感情研究

2016.11.22  | 
WRITER:
hi666666
 

ロボットが「泣く」

ロボットが涙を流す―漫画やアニメでは、よくこのようなシーンを見かけることでしょう。しかし、実際のロボットが涙を流すことなんてあるのでしょうか?

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こちらは、早稲田大学が研究を進めている2足歩行ヒューマノイドロボット「WABIAN」。全身で感情を表現するロボットです。

動画では0:44~泣く動作を行っています。八の字眉毛やうつむきがちな視線、涙をぬぐうような動作により、悲しみを表現しているのが伝わりますね。

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お次は、イタリア・ピサ大学のジェミノイドです。顔に組み込まれた32個の表情筋(という名の機械)が人間の細かい表情を再現しています。きゅっと閉じられた口からは、嗚咽が聞こえてきそうです。

 

しかし、われわれが追い求めるのは「涙を流す」ロボットであって、「泣く表情」ではありません。しかし、考えてみれば涙を流す機能なんて不要な気もしますよね。

なぜ涙を流すのか

そもそも、人はなぜ涙を流すのでしょうか?

私たちは、悲しいと涙を流します。そして、嬉しいときも、怒っているときも、感動したときも同じように涙を流します。これには一説として、感情の高まりによるストレスを軽減するために涙を流しているのだと説明されます。つまり、人間には感情があるため涙を流す機能がついていますが、ロボットにはそもそも涙を流す必要性なんてないんです。

それでもロボットに涙を流してほしい

そうはいわれても、やはり「人間に共感して/何かが悲しくて涙を流すロボット」というシチュエーションにあこがれませんか?

この背景には、ロボットにも人間のような悲しみを共有してほしい、との思いがあります。

わたしたち人間にとって、感情の共有は見えざるコミュニケ―ションのひとつです。例えば、ジェミノイド作成者・石黒浩教授は、著書の中で「心があると社会の一員になれる」と述べています。また、ドイツでは人々の感情に寄り添うロボットが必要であるという研究結果も示されています。つまり、ロボットに涙を流してほしいと思うのは、ロボットと感情共有することでコミュニケーションを取りたい、という願望の表れなのです。

しかし一方で、感情をもつロボットは危険性である、という論者もいます。極論をいえば、ロボットが人間にとって代わる恐れがあるというのです。現在では杞憂のようにも思えますが、ロボットが感情をもったときの危険性は未知であり、まだまだ研究が必要です。

 

涙を流すロボットをが存在しないのは技術的な問題ではなく、「ロボットと人間の在り方」という深い問題をはらんでいるからなのです。

 

ソース・画像:KOBIAN,mailonline

 

 

 

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