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10万馬力で人間を守る! さがみで開発された火山対応ロボット

2016.11.14  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

さがみロボット産業特区は、高齢化に対応する生活支援ロボット、介護・医療ロボットの実用化や普及、そして自然災害からいのちを守るための災害対応ロボットの開発を推進するために定められた、神奈川の県央部にある10市2町からなる地域です。宇宙航空研究開発機構(JAXA)がある相模原市も、この特区に含まれています。
今回は、さがみロボット産業特区が開発・世に送り出したさまざまなロボットのなかから、火山対応ロボットをご紹介します。

 

箱根山(大涌谷)の火山活動が活発化したのは、2015年4月のこと。神奈川県では、「火山活動対応ロボット緊急開発プロジェクトチーム」を立ち上げ、人的被害を出さないために火山対応ロボットの開発と投入を進めてきました。

火山活動対応ドローン

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こちらのドローンはテレビで何度か紹介されているので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。大涌谷内に火山ガス濃度センサーや地すべりセンサーを設置する候補地の、地表温度や地形の情報収集をおこなうために投入されました。
ドローンによる調査の様子はこちらで見られます。


もうもうと水蒸気をあげる火口内の湯だまりや、熱泥流の発生源と考えられる沢の様子など、ドローンがなくてはとても確認できない場所を見ることができます。
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こちらの画像はドローン搭載のサーモグラフィのもの。火山ガス濃度センサーの設置可否を確認するため、設置候補地点の地表温度を測定しています。

火山活動対応地上走行車

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火山ガス濃度センサーの設置と回収をおこなう地上走行車です。車両の前後に2組4本のクローラを装備し、階段や急斜面でも走行が可能。こういった構造はほかの走行車にも見られますが、不整地を走行するにはこのタイプの車両がもっとも安定するのでしょうか。
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火山ガス濃度センサーを設置する様子。ガス濃度を測定したら、ふたたび地上走行車が別の地点にセンサーを移動させるそうです。

火山活動対応地すべり警報システム

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地滑りの兆候を検知して警報を出すことで、作業員の安全を確保します。
こちらの地滑りセンサーは、運搬用ドローンによって設置されました。
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こちらが運搬用ドローン。ドローンで運搬することで、人間がとても近づくことができない場所に設置することが可能です。

 

まとめ

箱根山の火山活動はピークを越え、2016年7月にはロープウェイの運行が全線で再開されました。2016年11月現在の噴火警戒レベルは1です。
これからもひとりの犠牲も出さないため、ロボットによる監視は続きます。

 

鉄腕アトムがイメージキャラクターを務めるさがみロボット産業特区。ここから生まれるロボットに、ロボットノートも注目しています。今後も折に触れてレポートしていきますので、どうぞお楽しみに!

 

《画像ソース》

さがみロボット産業特区

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