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「ロボットオリンピック」から広がる可能性

2015.10.07  | 
WRITER:
kissenn3
 

2020年の東京オリンピックは、新国立競技場やエンブレムなど何かと話題になっていますが、2015年2月に決定された政府の「ロボット新戦略」では、東京オリンピックに合わせた「ロボットオリンピック」の開催が提唱されました。背景には、日本の将来像として少子高齢化や生産年齢人口の減少などの社会問題があり、ロボットがその解決の決め手になるとされ、2020年までにロボット市場を現在の3倍の2.4兆円まで引き上げるための資金援助や法改正などの整備にあるようです。

これを受けて、経済産業省と新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)では、実行委員会と諮問会議を発足させ、具体的なロボット競技会の検討を開始しています。実行委員会は「ロボットオリンピック」の内容について決定し、2016年度中に開催形式と種目を告知します。そして2018年にはプレ大会、2020年に本大会が開催される予定です。

今のところ「ロボットオリンピック」の競技種目については、娯楽性の高い競技などではなく、災害対応ロボットと人と協調しながらサービス業などで働くロボットを対象とする方針を固めています。競技を通じて技術向上や実証につなげ、実用性重視の大会にするようです。ロボットによるサッカーや陸上競技などをやるロボットスポーツの祭典とはなりませんが、ロボット間で相互接続しデータを自律的に蓄積・活用可能なビジネスやルール、国際標準の獲得などを見据えたロボット革命に多大に貢献しそうです。この「ロボットオリンピック」を契機に、日本が世界に冠たるロボットイノベーションの拠点となり、社会変革に繋がるロボットが次々と創出できる体制や環境が整備されることでしょう。

ロボオリ

日本での盛り上がりは、まだそれほどではないのですが、英インデペンデント紙は、「ロボカップ」や「DARPAロボティクスチャレンジ」に取って代わる存在になるだろうと報じています。また英デイリー・メール紙は、驚異的な反射神経で人間のわずかな動きを予測・察知し、「後出しじゃんけん」で100%勝つ「じゃんけんロボット」や、人間の肌に近いシリコン製の皮膚と人工筋肉などを使い、人間そっくりの口の動きや表情を自然に再現し、ニュースを読み上げる「ロボットアナウンサー」などを強豪の最新のロボットとして取り上げています。内外共に注目されつつある「ロボットオリンピック」。閉塞した日本を打開する切り札になるか、今後に期待するばかりです。

 

ソース画像:ロボットオリンピック

競技風景

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