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水棲生物の動きを再現するロボットがもたらすものは何か

2016.06.17  | 
WRITER:
kissenn3
 

サメの表皮の構造からヒントを得た競泳水着など、近年、水棲生物の構造や動きを模倣して人間に役立てることがトレンドとなっています。その分野のプロの極意を手に入れることで、今までにない機械の性能が発揮できたリ、新たな応用ができるので各方面で注目されています。
そのような中で、水中で時速100キロ近くで泳ぐマグロなど、その動きに目を見張る特徴などを持つ生物が数々います。今回取り上げたのは、チューリッヒにあるスイス連邦工科大学で開発されたコウイカの泳ぎを模倣する 水中専用ロボット「Sepios」のデモンストレーションです。

コウイカ2.5

コウイカがヒレをうねらせる泳ぎを、上下左右に取り付けた4枚のヒレをうねらせることで再現し、姿勢を制御して自由に泳ぐことができます。その利点としては、スクリューのように周囲にあるものを傷つけず、海藻が絡まることがなく、海底の泥もまき上げづらい点です。さらに動作音が静かで、海洋動物を刺激しない点もあげられます。将来、この動きを採用した水中ロボットには、魚の養殖で、わざわざネットで囲まずとも、牧羊ロボット的なことに利用して、魚を逃がさず、追い込んだりできるのではないでしょうか。

水棲生物に限らず生物を模倣することは、バイオミミクリーと呼ばれ、科学応用だけでなく、生物学分野に寄与する成果も期待されています。自然界にある動作をロボットに模倣させる中で、動物が実際にどのような仕組みで動作を行っているのかが明らかになることがあるそうです。

私たちがイメージしている硬い金属でできた昔ながらロボットとは、だいぶかけ離れたロボットが、姿を現し始めています。必要に迫られた究極の形、進化の証を模倣することで用途に応じた様々なタイプのロボットが生まれています。まさに機械生命体の萌芽期が到来しているのではないでしょうか。

 

ソース画像:水中専用ロボット / Sepiosの泳ぎ

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