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ロボットよ、団結せよ! ロボットが仕事を教えあう研究が進行中

2016.10.16  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

今もっとも注目されているテクノロジーのひとつ「ディープラーニング」。囲碁AI「AlphaGo」が世界最強の棋士に圧勝したのは、記憶に新しいできごとです。そのAlphaGoを開発したGoogleでは、現在、ロボットに互いの経験を共有させて能力を高める研究が進んでいるそうです。

クラウドロボティクス&ディープラーニング

ロボットに仕事を覚えさせるのは、それが家庭や事務所での日常的な仕事であっても容易ではありません。この問題を解決するためにGoogleが取ったアプローチは、「クラウドロボティクス」と「ディープラーニング」でした。

クラウドロボティクスでは、作業に必要な情報をクラウドから得ます。ネットワーク上の「脳」から指示を受けるので、個々のロボットはそれほど高性能である必要がありませんし、複数のロボットに同じ作業を指示しやすいなどの利点があります。

一方のディープラーニングは、ロボット自身が人間と同じように学習する機械学習の一種ですね。みずから学習するロボットは、それぞれの環境に適合するようにスキルを向上させていきます。

ディープラーニングからコレクティブラーニングへ

ディープラーニングによって汎用コンピュータがプロ棋士に大勝するほどのスキルを身につけたというのは驚くべき話ですが、Googleはそこで満足しませんでした。個々のロボットの学習成果を集積して、スキルの標準モデルを作ったんですね。
ディープラーニングによってそれぞれが得た知識を集積してシェアすれば、ロボットの学習速度は飛躍的に高まる、というわけです。

上の動画は、ロボットがドアの開け方を学習する様子を記録したものです。

ロボット1台で学習した場合、ドアを開けられるようになるまでに4時間かかりました。ところが2台では、2時間半で開けられるようになります。1台で挑戦したときには、2時間半が経過した時点ではドアレバーに触ってみることしかできなかったのですから、2台が知識をシェアすることで学習が大きく進んだことがわかりますね。

こうした学習で得られたスキルは、今はこの「ドアを開ける」程度の簡単なものですが、家事をサポートするロボットが登場するのもそう先の話ではないでしょう。

ロボットが団結する?

並列化によってディープラーニングを高速化し、知識を集積していく。ロボットがロボットに知識を伝授するようになったら、人間の出る幕なんてなさそうですね。

 

 

映画『独裁者』のチャップリンの台詞、“Soldiers! ……let us all unite!(戦士たちよ、団結しよう)”が浮かんでちょっと怖くなったのは、わたしだけでしょうか?

 

 

《画像ソース》
Google Research Blog

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