人間とロボットは恋に落ちるのか②
2016.10.08 |- WRITER:
- hi666666

人は、恋をした相手に触れたいと思います。
しかし、相手はロボット。そこにぬくもりはなく、無機質なボディに、冷たい体があるだけ…。
果たして、本当にそうなのでしょうか。
体温を感じられる「YOTARO」
「YOTARO(ヨタロウ)」は、筑波大学の学生が開発した赤ちゃん型ロボットです。「第16回国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト」で優勝したこのロボットは、くしゃみをしたり、あやすと笑ったり、本物の赤ちゃんのような動きを見せます。
何より特筆すべきは、このロボットには「体温」があるということ。あたためられた水を送るための送水ポンプがついているので、赤ちゃんのように高めの体温が伝わるのです。また、人肌の鼻水をたらすという機能つき。細かい部分も本物の赤ちゃんのようです。
ふれるだけにとどまらない「セクサロイド」とは
人間の欲求は、ふれることにとどまりません。行きつく先は「ロボットとセックスをすること」。長らく小説やアニメのテーマとなってきた「セクサロイド」ですが、実はすでに実用化の段階まで進んでいます。
「Roxxxy」(ロキシー)は、アメリカの企業が開発した世界初のセックスロボットです。
170cm、54kgというスリムなボディに、人工心臓を備えています。AI搭載のため、会話を楽しむことも可能。また、大胆、恥ずかしがり屋など5種類の性格から好みに合わせたカスタムができます。もちろん「セックスロボット」として行為を楽しむことも。
しかし、ロキシーをきっかけに「セックスロボット」を巡って世界的に議論が起こりました。「女性の身体を商品として扱うことに問題がある」「小児性愛を助長するおそれがある」などの批判がなされたのです。また、なかには「ロボットの権利(ロボット権)を軽んじている」との意見もありました。
このような批判を受けてか、ロキシーは2015年に65~84万円で販売予定だったにもかかわらず、現在企業のホームページは閉鎖されています。
ロボットを恋愛対象と考えたとき、ロボットも人と同じように「尊重すべき」との意見があるのは理解できます。
しかし、そもそもロボットには「感情」がないのではないでしょうか?
人間とロボットは恋に落ちるのか③に続きます。

