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ロボット開発の最新トレンドは……「ぷにゅぷにゅ系!?」

2016.10.04  | 
WRITER:
石井妙子
 

 

ロボットと聞いて多くの人がイメージするのは、硬く無機質で冷たい物体。ぎこちない動きで、動くたびにガシャガシャと音がしたりする……。そんなイメージを覆すロボットが登場しました。触ると“ぷにゅっ”とした感触、さらに生き物のようにしなやかな動き。なんだか少しかわいくて、これからは”やわらかロボット”がトレンドになるかも?

写真提供:Lori Sanders/Harvard University

写真提供:Lori Sanders/Harvard University

これはハーバード大学が開発している「Octobot」。その名のとおり、見た目が“タコ”そっくりの手のひらに乗るサイズのロボットです。触るとぷにゅぷにゅする柔らかい素材が使われていて、動くとさらにびっくり。カラダをゆっくりとくねらせながら、生き物のように動き回るのです。ロボットを動かす回路まで特殊な液体状の素材で作られているため、ぎくしゃくした動きにならないのだそう。

このロボット、作り方も従来のロボットとはまったく異なります。3Dプリンターで出力したタコ形のボディの中に、なんと針を使って少しずつ液体状の回路を注入していくという方法が使われています(まるで手術のよう……!)。

さらに動力源もユニークで、消毒に使われるオキシドールと同じ過酸化水素をもとにした液体燃料でガスを発生させ、それをチューブ状の回路の中に送り込んで動かす仕組み。電気はまったく使われていないというから驚きです。そんな動力源のためか(?)動きも独特で、カラダをゆっくり膨らませたり縮ませたりしながら、コントローラーなどを使わずにロボット自ら動き回ることができます。

カリフォルニア工科大学で研究されているやわらかい駆動機構 写真提供:Dennis Kochmann / Caltech

カリフォルニア工科大学で研究されているやわらかい駆動機構 写真提供:Dennis Kochmann / Caltech

こうしたウェットウエアと呼ばれる生物工学の研究を組み合わせた “やわらかロボット”の開発は、現在あちこちで進められています。衝撃に強く、周囲のものを壊したり傷つけたりしにくいため、人と一緒に活動するロボットとして期待されます。しなやかに動くのが特徴なので、細い曲がりくねった場所でもスムーズに動き回れるのもメリット。家の中やオフィスはもちろん、たとえば長い管の中にある障害物を探索するなど、特殊な状況でも役立ちそうです。

「Octobot」を開発しているMichael Wehner氏は、以下のようにコメントしています。

やわらかロボットの可能性は無数にあり、動力源や構造もできるだけシンプルなものを目指している。今後、あらゆる場所でさまざまな形のロボットが作られるだろう

同様なやわらかロボットは、ワルシャワ大学でも研究が進められていて、尺取り虫のような形と動きがユニークな小さな回路が開発されています。回路は光に反応して動く仕組みで、いくつもつなげて動かすことが可能。折り曲げたりねじったりすればさまざまな形状に変化し、しかも見た目に反して意外なパワーがあるため、「ヒト型ロボットやサイボーグをより人間らしく動かせるようになるのでは」と期待されています。

ワルシャワ大学が研究する尺取り虫ロボット 写真提供:Faculty of Physics, University of Warsaw

ワルシャワ大学が研究する尺取り虫ロボット 写真提供:Faculty of Physics, University of Warsaw

ドラえもんよりも柔らかそうな「やわらかロボット」。のび太のようにロボットに抱きつく日も、遠くないかもしれません。

 

ソース・画像:ガジェット通信

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