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グーグルがロボット部門を再編

2016.01.25  | 
WRITER:
石井妙子
 

グーグルのロボット部門を知っていますか?

2013年、東京大学発ベンチャーのシャフト(SCHAFT)や不整地でも難なく走行できる四足歩行ロボットを開発する米ボストンダイナミクスなどロボットベンチャー8社を一気に買収したことで話題を呼んだものの、実態はあまり知られていませんでした。

そこに飛び込んできたのが部門再編のニュース。独立した部門ではなく、X(旧グーグルX)の傘下に入ることになったのです。Xはグーグルの持ち株会社アルファベットの直属部門。困難な課題に挑戦する「ムーンショット」(月ロケットの打ち上げ)を掲げ、世界が抱える大きな問題に対して抜本的な解決策を示すのがXの役目です。ロボット関連プロジェクトも多く、自走車のほかプロジェクト・ウィング(ドローンによる配達)、マカニ(凧を利用した高度上空での風力発電)などがあります。

新たに制定された「X」のロゴ

新たに制定された「X」のロゴ

再編に当たり、ロボット事業のトップとして雇い入れられたのがハンス・ピーター・ブロンドモ氏。MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボを卒業後、デジタル・ビデオ会社やインターネット・マーケティング会社などを創設し、のちにノキアに移籍した経歴を持ち、プロダクト・マネージャーとしての経験が長い人物です。

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ハンス・ピーター・ブロンドモ氏

そもそも、迷走と士気低迷がささやかれていたグーグルのロボット部門。その大きな要因が、ロボット開発プロジェクトを統括していた上級副社長のアンディー・ルービン氏が2013年に退社したことでした。

ルービン氏は、かつてスマートフォン用のアンドロイドOSを作り上げたことから「アンドロイドの父」とも呼ばれるカリスマ的存在。ロボットベンチャーの一連の買収も彼の意向でした。しかし買収した企業の異なる技術をどのように融合してロボット技術や製品に仕上げていくかという方針が明確でなく、さらに開発のビジョンを描いていたルービン氏自身が退社してしまったことでリーダーシップが失われ、部門の士気低下や人材流出につながったと言われています。

ロボット部門をXに移管することで、従来のような部門単体での取り組みではなく、Xに属する他のプロジェクトとの相乗効果も視野に入れていくとのこと。他のプロジェクトも含めて方向性を見直しながら、「ムーンショットプログラム」に組み直していくことを考えています。どんなプロジェクトにロボット技術が活かされるのでしょうか? とても興味深いですね。

ソース・画像:日刊工業新聞robotnews.net

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