遠隔操作ロボットによる介護サポートの実証テストを実施
2016.08.30 |- WRITER:
- tamago
ソフトバンク株式会社とM-SOLUTIONS株式会社が共同で行っている人型ロボット「Pepper」の介護施設での導入に向けた実証テストにおいて、ソフトバンクグループのアスラテック株式会社のロボット遠隔操作システム「VRcon for Pepper」(ブイアールコン・フォー・ペッパー、以下「VRcon」)を用いた検証が実施されました。
VRconの導入によって介護の現場にどのようなソリューションがもたらされるのでしょうか?
VRconとは?
まずはVRconについてご紹介いたいます。
VRconはスマートフォンやタブレット、パソコンなどの端末からインターネット越しにPepperを遠隔操作できるようにするソフトウェアコンポーネントで、映像や音声を使ったやり取りも可能としています。
オペレーターの声をそのままPepperで出力でき、オペレーターがしゃべったりキーボード入力した内容を、Pepperの声で読み上げる機能にも対応しています。
ユーザーの操作に合わせたPepperの自然な動きの生成などに、アスラテックのロボット制御技術「V-Sido」のノウハウが生かされているそう。
つまり、オペレーター1人で複数の施設に対応することが可能となります。
コールセンターなどによる一極集中のソリューションも考えられますね。
介護現場にサービス向上と負担軽減を実証
今回の実証テストは、介護現場に遠隔操作ロボットを導入することで、十分な介護サービスの提供とヘルパーの負担軽減の両立の実現性を実証するためとのことです。
ヘルパーがPepperを遠隔操作して遠方の介護サービス利用者に対してコミュニケーションや見守りなどを実施しました。
このテストは東京都足立区の介護施設「わかばケアセンター」で2016年8月24、25日に実施され、多くの介護サービス利用者やヘルパーが体験しました。
導入が実現すれば激務と言われるヘルパーの負担が軽減されるとともに、人材不足の解消も期待できるのではないかと思います。
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