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リンゴをするっと吸いこんで収穫する農業ロボット

2016.08.29  | 
WRITER:
あずさゆみ
 

山梨に遊びにいった友人から立派なモモとブドウをいただいた翌日、今度はご近所からナシのおすそわけが。これからしばらくは、果物のおいしい季節ですね。ああ、幸せ。

ネットに包まれて丁寧に箱詰めされたいかにもデリケートな果物を見ると、本当に手がかかっていると感じます。そうでなくても、果樹栽培はほとんどが手作業。剪定、病害虫の防除、除草、受粉、摘果、袋かけ、そして収穫と、1年を通して手をかける必要がありますが、このなかで機械化されているのは薬剤の散布くらいでしょうか。

高所だったり上を向きっぱなしの作業だったりと、負担の大きい果樹栽培。今回は、その負担を軽減すべく開発中の、リンゴの収穫を自動でおこなうロボットをご紹介します。

 

シリコン・ヴァレーのアバンダント・ロボティックスが開発しているこのロボットは、リンゴをするっと吸いこんで収穫していきます。
さっそく動画を見てみましょう。

素早い動きでどんどん摘み取っていきますね! いい感じです。

リンゴの形や大きさはどれも似通っているので、ロボットによる収穫はそれほど難しくないようにも思えます。ですが実際には、枝や葉っぱによってロボットの視覚が遮られてしまうこともしばしば。動画でも枝につっかえてリンゴを吸い取れない場面がありました。ロボットが作業しやすいよう、果樹の方にも手を加える必要がありそうです。

Apple Picker

Apple Picker

こちらのロボットは、リンゴを吸引して収穫します。掴んで収穫する方式より果実が傷つきにくいそうですが、ランディングについては説明がありません。吸いこんた勢いのまま荷台(?)に放りこまれたらダメージを受けてしまいそうですが、リンゴの硬さなら大丈夫なんでしょうか? また、日本の丸いナシはいけるかもしれませんが、洋ナシだったらどうでしょう? 洋ナシは衝撃に弱そうなのでこの方法は適さないかもしれません。そしてデリケートな日本の白桃は、当面人の手で丁寧に収穫するほかなさそうですね。

 

同様の収穫ロボット、すでに数社が手がけています。日本でも農水省所管の研究機関で開発が進んでいて、2020年の実用化を目指しているのだとか。果樹栽培の省力化が進んで、おいしい果物がさらに身近になるといいですね!

《画像ソース》
IEEE Spectrum

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