RN 001254

Googleのロボットカー、クラクションの使い方を学習。実用化はいつ?

2016.07.17  | 
WRITER:
石井妙子
 

2009年に誕生したGoogleの自動運転車プロジェクト。交通事故を減らす、高齢者や障害者も自由に車に乗れるようになる、無人トラックで配送コスト削減……など、さまざまな効果が期待されています。

 

現在、アメリカで公道の走行実験を進めていますが、ついに(?)クラクションの使い方を覚えた!というニュースが届きました。Google発行の「Google Self-Driving Car Project Monthly Report」5月版によれば、自動運転車のAIによって状況に応じたクラクション操作が可能になり、周囲に注意をうながせるようになったとのこと。

「長押し」「区切って鳴らす」と状況に応じて

たとえば反対車線からはみ出してきた対向車などにはクラクションを長押しし、また停車している自動運転車の前にバックしてくる車があったときは短く区切って鳴らして知らせるなど、人間同様の使い分けを実現しています。

顔のようなフロント

顔のようなフロント

言葉を発しない自動運転車にとって、クラクションは重要な意思伝達手段。Googleの自動運転車開発チームはレポートの中で「自動運転車がベテランドライバーのように落ち着き、他のドライバーの反応を予測しつつ適切にクラクションを使えるようにすることが開発の目標」とコメントしています。

 

クラクション操作といった細かな技術に開発の手が回るようになったということは、Googleのロボットカーは「目的地へ自動的にたどり着く」という基本的な機能はすでにマスターしたと言えるのかもしれません。そうなると今後の開発のポイントは、周囲の人間のドライバーたちと”いかに意思疎通するか”が重要になりそうです。

静かなEVやハイブリッドカーは接近を知らせる音を発する!

さらに驚くことに、Googleは自動運転車の走行音についても、新たに”デザイン”を施したと語っています。EVやハイブリッドカーは、モーターのみで走行するときに音を発するスピーカーを搭載。もちろん、歩行者などに車の接近を知らせるためです。開発チームはオルカの鳴き声から環境音まであらゆる音色を試し、最終的な走行音を決定したそう。具体的にどのような音色になったのかは明らかになっていませんが、既存のEVやハイブリッドカーのように、車速に応じて音程も上下するものになるとしています。

どこまで周囲のドライバーと意思疎通できるのか?

どこまで周囲のドライバーと意思疎通できるのか?

こうした自動運転の技術はGoogleに限らず各社進歩をとげています。アメリカのテスラモーターズが電気自動車で限定的な自動運転を可能にしているほか、日産自動車も2020年までに完全な自動運転車の実用化を掲げています。もちろんすべての車が一斉に自動運転に切り替わるわけではなく、道路には人間が運転する車と自動運転車が混在することになるでしょう。今年2月にはGoogleの実験車が公道でバスと衝突事故を起こした例もあり、人間が当たり前に行う意思疎通が、自動運転車に可能なのかという不安は、常につきまとうもの。慎重な開発と実験を望みます。

 

ソース・画像:Google Self-Driving Car Projectengadget日本版

thank you

この記事に関連するタグ

広告主募集
TARA
上に戻る