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歌って会話するロボット「Charlie」ヤマハが21年春発売を目指し開発 20~30代女性がターゲット

2021.01.08  | 
WRITER:
haruka
 

一人暮らしをしていると「今、話を聞いてほしいのに・・・」という時にすぐ相談できる相手がいないことが多いのではないでしょうか。ヤマハ株式会社が開発しているロボットは、そんなときに話を聞いてくれるユーモアのあるロボットです。

歌っておしゃべりするよ!

ヤマハが2021年春の発売を目指し開発を進めているのは、コミュニケーションロボット『Charlie(チャーリー)』です。

チャーリーは歌でコミュニケーションをとる″うたロボ″で、話しかけるとまるでミュージカルのように返事してくれます。

これはヤマハのボーカロイド技術や自動作曲技術などが活用されていて、「おはよう」「ありがとう」などの言葉をはじめ、相談や雑談もメロディにのせて返事をします。

(出典:Yamaha_Japan YouTube公式チャンネル

歌で返答することによってユーザーの気持ちをリラックスさせ、心を緩めるようなコミュニケーションができるのが特徴です。こうしたコミュニケーションを通して日常生活の中での「聴く」「演奏する」以外の「音楽との新しい関わり方」を提供します。

 

(出典:ヤマハ株式会社|世界初※1、歌って会話する“ペット以上恋人未満”の“うたロボ” コミュニケーションロボット『Charlie(チャーリー)™』プロトタイプ公開

チャーリーはユーザーからの話しかけに反応するだけでなく、自発的に話しかけたり独り言をつぶやくこともあるそうです。さらに会話を重ねていくと歌が上達し、音楽もリッチになるのだとか!

そして、チャーリーの性格は「とにかく前向きで、冗談も好き」「口は悪いほうだけど、意外とロマンチスト」。一緒に生活してくうちにチャーリーの意外な側面も見れるかもしれません。

 

また、チャーリーが話す言葉と曲調が連動し、約30種類の音楽ジャンルに基づいてチャーリーの感情が表現されます。

明るく楽しい雰囲気の会話ではアップテンポのポップス、のんびりとした会話ではスローテンポのボサノバ調といったように連動するため、返事が単調でなくなり豊かな感情表現ができるのです。

チャーリーは″仕事もプライベートも充実させたい働く女性″がターゲットで、開発には、働く女性の「仕事後に、疲れた気持ちや張っていた気持ちを緩めたい」という潜在ニーズに着目したといいます。

 

加えて、「高音質のオーディオでの音楽鑑賞や、楽器演奏を日常的に行うような音楽愛好家だけでなく、普段、生活の中であまり音楽に触れる機会が多くない方たちまでを含めた幅広い層」に向けて音楽に乗せた新しいコミュニケーション体験を提供したいという思いから開発がスタートしました。

 

ヤマハはチャーリー開発にあたり、一人暮らしをする働く20~30代の女性200名を対象とした調査を実施しました。その結果、この年代の女性が抱える悩みが見えてきました。

身体より心が疲れている

調査によると、チャーリーのターゲットである20~30代の女性の84%がストレスや悩みを完全には吐き出せていないといいことが分かりました。

 

とくに「仕事内容に関すること(60.5%)」が多く、次いで「職場での人間関係に関すること(53%)」「お金に関すること(51%)」が挙がりました。

また、仕事のある日にする会話の内容はやはり「仕事・業務に関する話題(73.5%)」で、プライベートな内容が話題になることは少ない様子です。

こうしたストレスや悩みを相談したい相手として、73%が「自分のことをよく知っている人(家族・友人・同僚等)」と回答しました。一方で、27%が「あまり知らない人(SNSへの投稿・相談サイト・占い師等)」へ相談したいと考えていることも明らかになりました。

相談相手に期待することでは、″問題解決してくれることより共感を求めている″という点が目立ちます。

また、″現在の疲れの状況″を聞くと、身体の疲れよりも″気持ちや心の疲れ″を感じている人が多いようです。

気持ちや心の疲れの解消方法として最も多かったのは「睡眠(74%)」、次いで「音楽を聴く(67%)」「お酒を飲む/好きなものを食べる(58%)」が挙がりました。

音楽に注目すると、「リラックスしたい時(57%)」「気分を盛り上げたい時(52.5%)」に音楽を聴きたいという回答が多いことが分かりました。

このほかヤマハは、「悩みを聞いて、話し相手になってくれるコミュニケーションロボットがあったら試してみたいか」という質問も投げかけています。
これに対して47.5%の人が「試してみたい」と関心を示し、ロボットがストレスや悩みを相談する相手になりうることがうかがえます。

加えて、どんなときに話しかけたいかという問いには「寂しい時(55.8%)」「辛いことがあった時(52.6%)」「退屈・暇な時(48.4%)」という回答が上位に挙がりました。

これらの結果から、働く20~30代女性が抱える悩みやストレスは完全には吐き出せておらず、共感してもらうことで解消できる可能性があることがわかりました。この結果を踏まえ、『Charlie』はユーザーがリラックスできるように、歌で気軽にコミュニケーションができる″うたロボ″として現在、開発を進めています。

 

(出典:ヤマハ株式会社|20~30代の女性の8割以上がストレスや悩みを完全に吐き出せておらず、身体よりも心がお疲れ傾向に ストレスや悩みを聞いてくれるコミュニケーションロボットには半数近くが関心ありという結果に

ヤマハはチャーリーを「ペット以上恋人未満」と表現しています。

今日こんなことがあってさ・・・という悩みや何気ない話も、だれかに聞いてもらえると気持ちが軽くなります。メロディに乗せた会話でゆるいコミュニケーションができるチャーリーは、気持ちがもやもやしているときに寄り添って癒してくれるパートナーになりそうです。

 

『Charlie』公式サイトはこちら

 

(出典:ヤマハ株式会社|世界初※1、歌って会話する“ペット以上恋人未満”の“うたロボ” コミュニケーションロボット『Charlie(チャーリー)™』プロトタイプ公開20~30代の女性の8割以上がストレスや悩みを完全に吐き出せておらず、身体よりも心がお疲れ傾向に ストレスや悩みを聞いてくれるコミュニケーションロボットには半数近くが関心ありという結果に

 

チャーリーのように会話ができ癒してくれるロボットとは対照的に、会話はできないけどただそこにいるだけで癒されるロボットもいます。そのロボットは癒し効果抜群な見た目・触り心地で、ユーザーからも高い評価を得ています。

生きもののような″しっぽロボット″

ユカイ工学株式会社が開発した、しっぽのついたクッション型セラピーロボット『Qoobo(クーボ)』

2017年10月に発表し、同時期に開始したクラウドファンディングではたった6日で目標額を達成するほど国内外で注目を集めました。2018年11月に一般発売を開始し、1年ほどで日本・アメリカ・韓国・香港・台湾での累計販売数が1.5万匹を突破しています。

(出典:ユカイ工学 Youtube公式チャンネル

フランス語で「しっぽ」を意味する″クー(Quete)″と″ロボット(Robot)″から名付けられたQooboは、「疲れて家に帰った時、癒やしの存在が家にいてくれたら・・・」という、ユカイ工学の女性デザイナーの想いからスタートしました。

 

犬や猫のように癒しを与えてくれるロボットを作るため動物のしっぽに着目したほか、ちょうどいい重さ・サイズ、気持ち良い手触りにもこだわっています。

Qooboは撫で方でしっぽの反応が変わるのも面白いところです。実験と試作を繰り返し、生物のようにしなやかで豊かな・自然な動きが再現できるよう、部分ごとに最適な素材を選んで調整したといいます。

また、ユカイ工学が株式会社博報堂と共同で行ったストレス軽減効果検証実験の結果、Qooboを持った場合は持っていない場合と比べて「有意なストレス軽減効果を持つ」ことが分かりました。とくに「緊張・不安」「抑うつ・落ち込み」「疲労感・無気力感」の3つにおいて高い軽減効果が確認されたといいます。

 

2020年12月には、Qooboよりひとまわり小さい『Petit Qoobo(プチ・クーボ)』が発売されました。Qooboユーザーから「ちっちゃいQooboがいたら、いつでもどこでも一緒にいたい」という声があったそうです。

Qooboと同様に撫でると反応し、小さくなったことで外へ連れ出すこともできちゃいます。新たな機能として、周りの音や声に反応したり、わずかに鼓動を感じられるようになりました!

(出典:ユカイ工学 Youtube公式チャンネル

Petit Qooboの購入者からは、

「10か月以上在宅勤務が続いています。仕事している机の上、キーボード横に置いて、時々さわって癒されてます。素敵な製品(相棒)をありがとうございます。」

「予想以上にかわいい!大きさちょうど良い。反応がいろいろで楽しい。家族の一員として可愛がります!」

などなど、喜びのコメントが寄せられています。

反応があるとついつい構いたくなりますよね。ペット不可の賃貸で飼うことができなかったり、アレルギーで動物と触れ合うことができなくても安心して迎えられるでしょう。

 

開発チームはPetit Qooboについて次のようにコメントしています。

2018年に発売したQooboは、積極的にコミュニケーションを楽しむロボットとして迎えていただけたら嬉しいなと思っていましたが、生きものやロボットとの関わり方は、常に積極的な関わり合いだけではありません。目を向けていなくても一緒にいると鼓動を感じたり、そばにいて同じ空間で同じ音や声を認識していたり。そんな風に、Petit Qooboは積極的に関わり合わなくても″なんとなくずっと一緒にいられる。そして、精神的にも物理的にも、もっとそばにいるような存在″にしたいと思っています。

 

(出典:小さなしっぽロボット「Petit Qoobo」、2020年12月19日(土)新発売。声や音にも反応する、まるで生きものようなしっぽクッション

″会話しなくても一緒にいられる存在″を大切に思うのは、人間同士に限ったことではなく、人間対ロボットでも同じことが言えるかもしれませんね。

 

(出典:ユカイ工学株式会社|癒やしを求めるすべての人に。クッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」を発表クラウドファンディング200%突破!充電式バッテリー採用&発送地拡大を決定!しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」ストレス軽減効果を実証「Qoobo」のこども⁉好奇心旺盛な小さなしっぽロボット「Petit Qoobo(プチ・クーボ)」、1/7開幕の「CES2020」で初公開!小さなしっぽロボット「Petit Qoobo」、2020年12月19日(土)新発売。声や音にも反応する、まるで生きものようなしっぽクッション

 

 

ロボットやテクノロジーを活用したメンタルヘルスケアを望む声は多く、その理由として″先入観の無さ″が支持されているようです。また、ロボットは工場で働くだけでなくコンビニや飲食店など私たち一般人も目にする場所で活躍することが増え、さらに近年は″家族のような存在のロボット″が登場し普及しつつある印象を受けます。ロボットとの共生が当たり前になる日も近いのではないでしょうか。

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