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AI搭載介護ロボット「アイオロス・ロボット」21年1月より日本で初めて本格導入スタート!

2020.12.24  | 
WRITER:
haruka
 

荷物を運んだり飲食店やコンビニで働くロボットが増えつつある現在、人材不足が進む介護業界へのロボット導入にも期待が高まっています。

介護スタッフの負担軽減へ

サンフランシスコに拠点を置くAeolus Robotics CorporationAI搭載型ロボット『アイオロス・ロボット』が、2021年1月より学研グループの6施設に導入されることが分かりました。これはアイオロス・ロボットが日本で初めて本格導入される事例となります。

 

これに向けて、2020年12月22日、株式会社学研ホールディングスのグループ会社であるメディカル・ケア・サービス株式会社および株式会社学研ココファンが、Aeolus Robotics Corporationならびに代理店である丸文株式会社とRaaS契約を締結しています。

2016年末に設立したAeolus Robotics Corporationは、ロボット工学や人工知能領域で高名な研究者や家電製品分野のエキスパート達を結集し、人の暮らしに寄り添う革新的な生活支援ロボットを開発している企業です。2019年8月にはアイオロス・ロボットのレンタルサービスを日本で開始しました。

 

今回が日本初の本格導入となるアイオロス・ロボット。その背景には、深刻な高齢化や介護人材不足だけでなく、コロナ禍で消毒作業が介護スタッフの負担になっているということがあります。

介護業界全体の生産性向上を

高齢化が進む日本では、団塊世代が後期高齢者となる2025年に向けて、ますます高齢者住宅の需要が増えていくことが見込まれています。

 

学研グループは、認知症高齢者対応のグループホームやサービス付き高齢者向け住宅など、高齢者住宅施設数を日本有数の規模で展開しており、こうした施設でいち早くアイオロス・ロボットを導入することで、導入による効果検証の実施と介護施設・住宅における拡張機能の検討をする考えです。

また、6施設での検証後には導入事業所の増大、さらには介護業界全体の生産性の向上・事故件数の削減を目指すといいます。

 

アイオロス・ロボットを導入する施設では、紫外線を使用した消毒作業夜間巡視を実施します。

カメラや赤外線、超音波、センサーを使い周囲を認識しながら施設内を移動し、エレベーターパネルや手すりなど接触頻度の多い箇所に紫外線消毒を行います。これにより、新型コロナウイルスや感染症への貿易対策の業務効率化を図る考えです。

夜間巡視では、居室を巡回し利用者の見守りを行い、異常を確認した場合には職員に通知が届くシステムとなっています。これにより生産性の向上や、転倒・事故件数の削減を目指します。

人間のような仕事ぶり

高さが110cm~140cmに伸縮し人の目線に近いアイオロス・ロボットは、7つの関節がある2本のアームを持ち、人間の脳・足・手・目に相当する″3Dビジョン″によって複数の仕事をこなします。

自動運転と同じLiDARを使用した自律走行で、障害物を安全に回避しながら移動したり自分でエレベーターの乗降もできます。クラウド技術を使うことで学習内容を他のロボットに展開することもできるそうです。

(出典:MarubunCorporation YouTube公式チャンネル

介護においては前述の消毒作業や夜間巡視のほか、入居者とその家族の入退室管理、徘徊防止などができます。ロボットを通して巡視や会話ができるため、必要最低限の接触に抑えて感染症の拡大を防ぐことも期待されます。

約10万個の物体を登録することができ、モノを識別したり薬の取り違えも防止してくれるようです!

 

施設内の消毒作業は、自律走行という特性を生かして各フロア・各部屋を単独で移動しながら実施します。アプリで対象物や作業時間を設定すれば自動的に行い、その実施記録も表示されることから一目で実施・未実施箇所を確認できます。

 

またアイオロス・ロボットには、株式会社アドバンスト・メディアのAI音声認識エンジン『AmiVoice』が採用され、日本語・英語の音声認識ができます。

例えば「車輪のロックを解除して」「スペースを空けて」など介護スタッフや利用者の声に従って介護業務をサポートします。「ハロー、ロボット」と呼びかけると自動的に音声認識を開始し、非接触での操作ができるそうです。

アドバンスト・メディアによると、音声認識エンジンは施設ごとにカスタマイズできるそうで、専門用語や各施設特有の用語も高精度で認識します。

(出典:株式会社学研ホールディングス|AI搭載型ロボット「アイオロス・ロボット」 学研グループ2社で本格導入開始、Aeolus Robotics, Inc.|AI・機械学習機能搭載型 ヒューマン支援ロボット『アイオロス・ロボット』日本初上陸、丸文株式会社|除菌機能搭載「アイオロス・ロボット」を日本で初めて導入開始 学研グループ2社の介護施設へアイオロス・ロボットの仕様と価格AI搭載介護支援ロボット Aeolus Robot(アイオロス・ロボット)の機能と特長介護支援ロボットの活用例|介護現場の負担軽減を手助けオフィス・施設内の除菌作業をロボットへ、株式会社アドバンスト・メディア|自律型ヒューマン支援ロボット「アイオロス・ロボット」にAI音声認識エンジンAmiVoice®が採用

 

アイオロス・ロボットは丸みがあり威圧感がなく、表情も豊かで親近感を覚えます。スイスイ動いて介護スタッフをサポートしてくれ、単純作業を代わりにこなしてくれる頼もしいロボットです。利用者に何かあったときもすぐ通知するため遠隔での見守りも安心ですね。

 

介護現場で活躍するロボットは増えつつあり、感染症対策として除菌機能を搭載したものが登場しています。

見守り巡回しながら除菌作業

株式会社高山商事と株式会社テムザックが共同開発した自動駆けつけ介護ロボット『SOWAN(ソワン)』「介護職員の負担軽減と、利用者・ご家族へ安心を届けること」をテーマに開発され、利用者のバイタルデータを見守りながら施設内を自動で巡回したり、異常時の駆けつけ、転倒者の検知・通知、声掛けなどができるロボットです。

(出典:tmsuk YouTube公式チャンネル

SOWANは高山商事の関連企業が運営する住居型有料老人ホームで検証を重ねてきました。現場に必要とされる機能をパッケージプランとして提供するべく、2019年11月のロボット発表と同時に受注受け付けを開始しています。

 

2020年5月には従来の機能に除菌消臭液の噴霧機能が追加され、障害物を避けながら施設内を除菌してまわることが可能になりました。介護スタッフと入所者の接触を減らし感染リスクを抑えることが期待できます。

(出典:株式会社高山商事|介護業界に救世主! “ロボット時給88円” の働き手 自動駆けつけ介護ロボット『SOWAN(ソワン)』を発売24時間見守る自動駆けつけ介護ロボット『SOWAN(ソワン)』に除菌消臭液噴霧機能を搭載

 

ただでさえ人手不足が叫ばれる介護業界は、新型コロナウイルス対策を徹底しなくてはいけないことも影響して介護スタッフの負担が増えるばかりです。日々のルーティンや単純作業はロボットに任せたいですね。

 

 

2018年に厚生労働省が発表した推計データによると、「2025年度末に必要な介護人材数は約245万人となり、2016年度の約190万人に加え約55万人、年間6万人程度の介護人材を確保する必要がある」といいます。

また、2020年10月末時点で要介護(要支援)に認定された人の数は678.2万人(暫定)で、前年同時期に比べて10万人ほど増加しています。

一方で、介護が必要な人・必要な介護人材が増えるにもかかわらず、公益財団法人介護労働安定センターの調査によると2014~2019年の採用率は減少傾向にあるのに対し離職率は16%前後と横ばいが続いているのが実態です。

 

(出典:厚生労働省|第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について介護保険事業状況報告(暫定)令和2年10月分介護保険事業状況報告(暫定)令和元年10月分 、公益財団法人 介護労働安定センター|―令和元年度 介護労働実態調査結果について―

介護される側より「する側」の支援を求める声

グッドタイムリビング株式会社は2020年12月17日、『介護に関する意識調査』を発表しました。この調査は、新型コロナウイルス感染症の影響による高齢者施設に対する意識や行動の変化を探るもので、介護現場へのロボット導入についても触れています。

Q4.今後、働き手の減少に伴い、介護現場においても職員の不足が懸念されています。その対応策として介護ロボットやICT機器の活用が期待されていますが、あなたは介護が必要になった場合に、どのような介護ロボットを求めますか。(複数回答)

 

(出典:グッドタイムリビング株式会社|介護に関する意識調査を実施

この質問に対して、「介護する側の身体負担を軽減する補助ロボット」を求める声が最も多い結果となりました。介護が必要な人が増えるのに人手が足りないことを″身近に感じている人″が多いのではないでしょうか。

(出典:グッドタイムリビング株式会社|介護に関する意識調査を実施

 

日々の健康状態のチェックや身の回りのケアなど、介護スタッフの仕事は多岐にわたります。少しでも負担が減らせるよう、機能面や操作性が充実した介護ロボットがますます普及していくといいなと思います。

介護に役立つロボットには、今回紹介したような介護施設内で働くロボットのほか、遠隔で見守りができるロボットもいます。ロボットの活躍で介護スタッフも利用者も安心安全に過ごせるようになっていくことを願っています。

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