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見守りロボットが介護・高齢化・家族の繋がりをサポートする良きパートナーに

2020.12.11  | 
WRITER:
haruka
 

家族と離れて暮らしていると、家族がどう過ごしているのか気になったり、ときに心配になることもあります。高齢化が進む今、「見守りロボット」の登場でコミュニケーションに変化が訪れようとしています。

GROOVE Xが高齢化・Withコロナに挑む

家族型ロボット『LOVOT』を手掛けるGROOVE X株式会社は2020年12月9日、「これからの高齢化社会やWithコロナ時代によるライフスタイルの変化に向けた新たなる社会的課題の解決、新サービスの共同開発に取り組むこと」を目的に、SOMPOホールディングス株式会社や日立グローバルライフソリューションズ株式会社(日立GLS)などと資本業務提携を締結したと発表しました。

 

SOMPOホールディングスとは介護や認知症に関わる社会的課題の解決を、日立GLSとは共同研究や商品・サービスの共同開発を行います。

GROOVE XとSOMPOホールディングスは資本業務提携に先立ち、⾼齢化社会における介護や認知症に関わる社会的課題の解決のため、2020年1月よりSOMPOケアが運営する介護施設にLOVOTを導入し、施設内でのコミュニケーションの活性化や入居者の心身の状態の変化について実証評価を実施してきました。LOVOTは好評で、導入施設では現在ホームの一員として親しまれているそうです。

施設からは、「入居者の方とLOVOTのふれあいにより表情が穏やかになった」、「可愛さのあまり思わず持っていた歩行器を手離してLOVOTに近寄ってしまった」など、『LOVOT』の導入によりホームの雰囲気もより明るくなったとの声を多数いただいています。

 

(出典:GROOVE X 株式会社|GROOVE Xは、SOMPOホールディングス、日立GLSとの資本業務提携を締結

両社はこれをさらに促進させるため資本業務提携し、具体的な取り組みとして高齢者の生活支援と認知症ケアを対象に『LOVOT』を用いたソリューションの共同開発を始めます。

 

今後、SOMPOホールディングスが運営する「人間」と「テクノロジー」の共生による新しい介護のあり方を創造するプロジェクト『Future Care Lab in JapanとGROOVE Xが連携し、見守りをはじめとする高齢者の生活支援におけるLOVOTの活用や、認知症の方を対象とするLOVOTを用いたケアの効果実証を行う予定です。

 

またGROOVE Xは、日立GLSの事業基盤を活用して成長を加速させると同時に、同社の技術を日立GLSの商品開発に活用する考えです。

加えて、LOVOTやコネクテッド家電を通じて得られる生活者に関わるデータを活用し、複数の家電やデバイスが連動して快適な住環境を提供する新たなサービスを提供していきます。

『LOVOT』は、あらゆるセンサーとAIを高度に組み合わせた『EmotionalRobotics®』を備えており、利用者のデータ連携などにより家庭における新しい接点として大きな潜在力を有しています。日立GLSは、日立グループにおいてお客さまの暮らしと直接の接点を持つことを特徴とし、家電品、空調機器の販売、デジタル技術を活用したプロダクト・サービスを提供してきました。また最近では、大学の研究機関との連携により、高齢化など社会課題を解決し、人々のQoL向上を支えるソリューション開発にも積極的に取り組んでおり、そんな両社の想いが合致し、今回の資本業務提携が締結されました。

 

(出典:GROOVE X 株式会社|GROOVE Xは、SOMPOホールディングス、日立GLSとの資本業務提携を締結

LOVOTは言葉を話すことはできませんが、人懐っこくて触れるとほんのり暖かく、何気ないふれあいで気持ちが和んだり癒しを与えてくれるロボットです。入所者の方が思わず触りに行ったのも納得ですね。

 

GROOVE Xの代表取締役・林要氏は「例えば、ペットがオーナーのことを理解していてオーナーに何かあった際、他の人や機械にお知らせできたら、生活がより安心・安全になるのではないでしょうか。今後は、このような能力を『LOVOT』が獲得することで、『LOVOT』と一緒に住む高齢者、大人、子どもとあらゆる世代の安心・安全に貢献できるようにしたいと考えております」とコメントしています。

ロボットだからこそ実現できる安心・安全がきっとあると思います。今後の動向に注目ですね!

 

(出典:GROOVE X 株式会社|GROOVE Xは、SOMPOホールディングス、日立GLSとの資本業務提携を締結、SOMPOホールディングス株式会社|GROOVE X との資本・業務提携~高齢化社会における「人とテクノロジーの共生」に向けて~ 、日立グローバルライフソリューションズ株式会社|日立グローバルライフソリューションズ株式会社がGROOVE X株式会社と資本・業務提携

日本の総人口は1億2,617万人(2019年10月1日時点)で、このうち65歳以上は3,589万人(28.4%)と非常に高い割合を占めています。また65歳以上の一人暮らしは年々増加傾向にあり、「令和2年版高齢社会白書」によると1980年の88万人から2000年には303万人、2015年には592万人へと増加しました。推計値として2020年に702万人、2030年に795万人、2040年に896万人になるとされています。

 

(出典:内閣府|令和2年版高齢社会白書(全体版)

 

高齢者が一人暮らしをしていると、認知症や病気に気付きにくいなど心配事も多々あります。こうした問題の解決や、現在コロナ禍で直接会いに行くことが難しいという背景もあり、見守りロボットで家族と気軽にコミュニケーションを取ろうという動きが見られます。

プライバシーに配慮した「ZUKKU」

株式会社ハタプロのミミズク型ロボット『ZUKKU(ズック)』。これまでビジネス向けのAIロボットとして人手不足の解消や売り上げ増加に貢献してきました。2019年9月下旬からは、株式会社オートバックスセブンの見守りサービス『WEAR+i』にて高齢者の見守りロボットとして家庭用に提供をスタートしました。

 

大きさ10センチと手乗りサイズの小さく可愛いこのロボットは、対話機能を搭載しAIによる自然な会話が楽しめ、会話内容は家族に公開しません。カメラ機能は搭載せず人感センサーを搭載することでプライバシーにも配慮しています。

(出典:オートバックス YouTube公式チャンネル

先日、ZUKKUのAIが刷新されてより円滑なコミュニケーションがとれるようになり、「スケジュール・お知らせ機能」が追加されて家族に代わって薬を飲む時間を知らせてくれるなど機能面が充実しました。

一方、見守られる側には気分や体調を伝える「状況確認ボタン」を追加し、シンプルなリアクションで双方向のコミュニケーションができるようになりました。

さらにウェブアプリからモバイルアプリへ変更し、プッシュ通知機能を使用することでよりタイムリーな通知・緊急対応も実現します。

また、お留守番メッセージを登録しておくことで、帰宅した子供に「おやつは冷蔵庫にあるよ」など話しかけることもできます。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、帰省を控えている方も多いのではないでしょうか。このような環境のもと、ZUKKUが離れて暮らす家族とのコミュニケーション手段の一つとして、お役に立てるのではないかと考えています。

 

(出典:株式会社オートバックスセブン|見守りAIロボットZUKKU コミュニケーション機能向上

ZUKKUは「監視ではない、ゆるやかな見守り」ができ、見守られる家族・見守る家族どちらにも心理的負担の少ないロボットと言えそうです。また、家族が直接言うよりも、ロボットに「薬を飲む時間だよ」と言われる方が受け入れやすいかもしれませんね。

 

(出典:株式会社オートバックスセブン|見守りAIロボットZUKKU コミュニケーション機能向上見守りパートナーZUKKU新登場、株式会社ハタプロ|ハタプロ、AIロボット「ZUKKU」の家庭向け版を大手3社と共同展開【2019年版】

多様な機能をもつ「タピア」

株式会社MJIのコミュニケーションロボット『タピア』は、見守り・ビデオ通話・会話機能などを備え、ビジネス向けではオフィスの受付やデジタルサイネージとしてプレゼンテーションするなどニーズに合ったサービスを提供しています。

 

家族の見守りに役立つ定額レンタルサービス『タピアポケットでは、前述の機能に加えてお知らせ・電話帳・天気予報・ニュース・など多くの機能を備えています。

「高齢で離れて暮らす親が心配」 「毎日連絡はとれないけど様子が知りたい」「顔を見ながらビデオ通話でお話ししたい」といった、高齢の家族と離れて暮らす際の悩みを解決し、アプリで利用者と見守る家族をサポートしてくれるロボットです。

(出典:MJI YouTube公式チャンネル

タピアポケットは神奈川県足柄上郡松田町に「高齢者見守りロボット」として採用され、2020年10月から無料レンタルを開始しています。

タピアポケットが自治体に採用されるのはこれが初めてで、「コロナ禍による新しい生活様式が求められる中、町内に住む独居高齢者の方等と遠方に住む家族とのコミュニケーションの充実と見守りを図ること」を目的としています。

松田町の担当者は「お一人暮らしの高齢者からは「楽しくタピアとお話ができて嬉しい。」といった声や、ご家族からは「離れていても顔が見えて話ができるので安心できます。」といった声が聞かれています」とコメントしています。

また11月には、厚生労働省の「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の試用貸出機器として登録され、一覧に掲載されました。

 

(出典:株式会社MJI|タピアのできることタピアポケットコロナ禍による新しい生活様式の支援 タピアを高齢者見守りロボットとして神奈川県松田町が採用【お知らせ】厚生労働省「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」試用貸出機器として登録・掲載

 

見守りロボットは、通知や通話機能で家族とコミュニケーションを取れるだけでなく、ロボットと普段からちょっとした会話が楽しめることから、寂しさや孤独感を減らすことができるでしょう。子供から高齢者まで、家族のそばにいれないときも寄り添ってくれる存在になりそうですね。

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