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ホール業務担う「配膳ロボット」続々登場 全自動で配膳・下膳が可能に?!

2020.09.30  | 
WRITER:
haruka
 

キッチンと客席の往復は体力を使いますし、料理をこぼさないよう周りに注意しながら運ばなくてはいけないので集中力も必要です。混雑するとてんやわんやになる飲食店ですが、スタッフの代わりに配膳してくれるロボットがこうした問題を解決してくれそうです!

スタッフ&来店客の満足度アップに

ソフトバンクロボティクス株式会社は2020年9月28日、配膳・運搬ロボット『Servi(サービィ)』を2021年1月に販売開始すると発表しました。ホールスタッフの負担となっていたキッチンとホールの往復作業を大幅に削減でき、「業務効率を最大化しながらサービス品質を高めていただける」と述べています。

(出典:配膳・運搬ロボット「Servi」を来年1月に販売開始

『Servi』は、配膳ロボットの実績とノウハウを持つカリフォルニア州のスタートアップBear Robotics, Inc.とのパートナーシップをベースに作られたロボットで、ソフトバンクグループは同社に3200万ドルの出資をしていました。

 

飲食店や宿泊施設、小売店などで従業員とともに働くことを目的に開発し、簡単な操作で配膳・運搬ができるため、その分従業員が接客に多くの時間を充てられるといいます。飲食店で行った実証実験では従業員の接客時間を2倍に増やすことができたのだとか。

また、「ニューノーマルの時代に、来店客との直接的な接触を削減させる使い方も可能」と述べ、配膳以外では室内配送、販促、案内などにも活用できるそうです。

(出典:ソフトバンクロボティクス YouTube公式チャンネル

『Servi』は3DカメラやLiDARなど高性能の各種センサーを装備し、スムーズかつ安全な移動性能を持ちます。スタッフとすれ違ったり、客席の後ろや荷物のある通路も難なく移動できていますね!安定感がありたくさんの食器も一度に運べるのが分かります。

テーブルや天井に目印を設置する必要もないため導入のハードルが低いそうです。実店舗での使いやすさを追求していて巡回や遠隔操作もでき、お店ごとのシチュエーションに合わせた柔軟な活用ができるといいます。

 

来年1月の一般販売に先立ち、全国に飲食店を展開する株式会社物語コーポレーションでは300店以上への導入が決定しているそうです。ソフトバンクロボティクスは、ロボットによる新時代の接客の形を提案すると同時に、人手不足・生産性向上などの課題解決をサポートしていく考えです。

 

(出典:配膳・運搬ロボット「Servi」を来年1月に販売開始

″○○初″の配膳ロボット

株式会社幸楽苑ホールディングスは2020年8月27日、ラーメン業界初となる配膳ロボットを導入した実証実験を福島県の店舗で開始しました。

導入したのは、AIを活用した非接触型の自動配膳ロボット『K-1号(ケー・イチゴウ)』です。センサーを搭載し人や物にぶつからず安全に走行でき、音声案内も可能でエンターテイメント性も兼ね備えているようです。

実証実験では、出来上がった料理をロボットのトレーに乗せ、タッチパネルで移動を指示すると客席まで運びます。お客さんが料理を受け取るとロボットから音声案内があり、頭にあるセンサーに手をかざすと厨房に戻るという流れだそうです。

同社は「最新のテクノロジーを活用することで、店舗の省人化・デジタル化を目指して参ります」と述べています。

ラーメンにギョウザに、たくさん注文があってもロボットなら楽に運ぶことができますね!

 

(出典:ラーメン業界日本初!幸楽苑が非接触型の配膳ロボット「K-1号」の実証実験を開始!最新のテクノロジーを活用し、コロナ対策や人手不足解消を図る

 

飲茶を提供する「招福門(しょうふくもん)」では、横浜中華街初の取り組みとして自動配膳ロボット『T5(ティーファイブ)』を導入した実証実験を2020年9月初旬に開始しました。
KeenOn Robotics製の『T5』はマルチセンサーと最新のSLAM技術により、停止位置の誤差は10mm、自立走行、障害物を自動回避、エレベーターの乗降、到着後のお知らせ(音声)、顔表情でのコミュニケーションなどを実現するといいます。

(出典:横浜中華街招福門 YouTube公式チャンネル

このお店ではもともと客席でのタッチパネルオーダーを導入していたことから、非接触の注文はスムーズに実現できたといいます。これに加えてロボットが配膳や下膳のプロセスを担うことで、着席からお会計まで非接触で利用することも可能になるとしています。また、ロボットの導入については次のように述べています。

この「T5」の導入は決してITを使った効率化や省人化を目的としたものではなく、横浜中華街にあるレストランとして、当店の取り組みを再認識していただける切っ掛けになればと節に願っております。また、「T5」が配膳するというエンターテイメント性にも是非、着目してほしいです。

 

(出典:コロナ禍の中、横浜中華街初の自動配膳ロボット「T5」の実証実験を開始

横浜中華街は観光客で賑わう人気スポットですが、新型コロナウイルスの影響で人通りは激減し、さらにデマが流れるなど苦しい状況に見舞われてしまいました。安心安全に食事を楽しめるよう取り組む飲食店を応援していきたいですね。

 

(出典:コロナ禍の中、横浜中華街初の自動配膳ロボット「T5」の実証実験を開始

下膳に特化したロボットも開発中!

スマイルロボティクス株式会社は2020年9月30日、全自動下膳ロボットの試作機ACUR-C(Autonomous Clear Up Robot Type-C/アキュラシー)』を発表しました。代表取締役社長・小倉崇氏は、「このロボットはおそらく無人化を実現できる「世界初」の完全自動下膳ロボットになる」と述べています。

 

″ロボット技術で全人類を笑顔に″をミッションに掲げる同社は2019年に創業しました。技術顧問を含むエンジニア全員がAlphabet傘下のロボティクス企業・SCHAFT出身かつ東京大学情報システム工学研究室出身だそうです。代表の小倉氏もSCHAFT出身でロボットエンジニアでもあります。

(出典:SmileRobotics YouTube公式チャンネル

 『ACUR-C』は自律移動が可能で、既存の配膳ロボットに無いロボットアームを持っています。こうした技術により、店員が食器をテーブルからロボットに乗せる必要がない=食器回収業務の無人化を目指し開発中です。

レーザーセンサー2つと3Dカメラを4つ搭載し360度死角が無く、人や障害物を認識して停止・回避が可能です。また、外から触れられず万が一衝突しても飛び散らない″シェル型構造″となっています。

 

今後は飲食店向けの開発を進め、特許申請済みのトレー用の新ハンドの搭載や、お盆用マーカーの無い状態での認識制度向上、POSシステムとの連動による指示の自動化に取り組むとしています。加えて、医療介護施設や宿泊施設、イベント会場といった飲食店以外向けの下膳業務などにも対応できるよう追加開発をしていく考えです。

食べ終わった食器を自動で下膳するロボットって見かけないですよね。実用化に期待したいです!

 

(出典:全自動の下膳ロボット「ACUR-C」をスマイルロボティクスが発表!無人で下膳をする動画も公開

 

飲食店へのロボット導入は、スタッフの業務負担を減らせる、省人化/無人化ができる、接客に充てる時間が増え満足度向上に繋がるなど良いことだらけのように思います。人に代わってロボットがホール業務を担うのは感染症対策にもなり、今後の飲食業界に欠かせないもののひとつになるかもしれません。

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